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詐欺撃退?いや、父撃退!娘の“正論パンチ”が炸裂
仕事から帰り
ある程度のルーティンを済ませ食事をしていた時
テーブルの上に一枚のチラシに目が止まった。
屋根に登っている作業員が自ら屋根を壊し
屋根の下にいる家主に屋根の修理を促す、リフォーム詐欺の注意喚起。
確かに見えないなぁ。
詐欺の人って色々考えるなぁ
あの手この手、詐欺対策を取られても
その対策の隙をついて新たな詐欺が生まれる。
詐欺をしようとする発想力を
違う形で社会貢献できないものかといつも思う。
そういえばここ数日
毎日のように誰かから電話がかかってくる。
その番号を調べると
「悪質光回線業者」と出てくる営業電話。
自分は被害を被ってないが
被った方がいるからこういう表現をされているのだろう。
なんとかならんかぁな…
なんて考えつつ、世の中の悪い奴に腹を立てながら
チラシを眺めていたところに、娘が近づいてきた。
「これ、意味わかる?」
チラシのリフォーム詐欺を指差してきた。
わかるよと言うと
それをフル無視してこのリフォーム詐欺の説明をしてくれた。
おそらく、妻に説明されたのだろう。
そしてそれを人に教えたいんだね。
そう思いながら聞いていた。
「うそついて、お金をとろうとしてるの。もしこんな人いたらどうする?」
娘の問いに、私は考えた。
最近の迷惑電話然り
今までずっと続いていた迷惑メール然り
世の中の詐欺的情報を思い返すと
イライラが止まらない。
もし、目の前にそう言う輩がいたらか…
「ぶっ飛ばすか?」
私は娘に素直にそう告げた。
「そこは警察でしょ。」
ぐうの音もでない回答が帰ってきた。
正論中の正論
そりゃそうだよね
暴力の解決より合理的すぎる判断
6歳にして大人
44歳にして…馬鹿な判断
まさか娘に諭されるとは
娘よ、これからも
間違った父の判断を断罪してくれ
教えてくれてありがとう
娘は満足した顔で私の元を離れ
私はそっとリフォーム詐欺のチラシを伏せた。
世の中の詐欺がなくなりますように。
そうなれば…私が間違った判断を
しなくてもよくなるから。