未知のウイルス 新型コロナウイルスとは何ものか?改めて考える
7月に入ってから新型コロナの感染者数が急激に増えました。
検査数が急激に増えた分だけ、感染者の発見数も当然増えたのでした。
感染者は発症していないことがありますから、
ウイルスが検出できなくなるまで他の人との接触を断つことで
感染の拡大を防げるのです。
治療法やワクチンが確立していない感染症の予防には
これはとても大切なことです。
例えば、人類が根絶した唯一の感染症と言われる天然痘の場合、
日本では6世紀の奈良時代にすでに確認されたといわれます。
衛生状態が良くないことや治療法が不明なことから、17世紀後半にイギリス人のジェンナーによってワクチンが開発され、
世界根絶宣言がWHOから出されたのが1980年。
ワクチンが開発されてから根絶まで280年。
それでは近年脅威を振るったSARSコロナウイルスはどうでしょう。
2002年11月~2003年8月7日までに
世界中で8,422人の患者と916人の死亡者が確認されました。
有効なSARSの治療法というのはまだ確立されていません。
SARSワクチンもありません。
2019年12月中国武漢で流行が報告されて
世界的な流行に発展した新型コロナウイルスは、
SARSと比べ物にならないほどの速さで拡散しました。
この新型コロナウイルスのワクチンは
各国の研究者が作製を急いでいるところです。
ですが、困ったことに治験の開始は、やっと始まったばかりで、
開発したワクチンが有効であると証明されたとしても、
その効果が持続するのは数ヶ月から数年と見積もられていると
最新研究や保険専門家の話から分かったそうです。
ウォールストリートジャーナル電子版2020年7月27日付の記事で報じられました。
ワクチンというのは、生体が外界から体内に侵入した異物や病原菌にたいして
攻撃したり体の外に排除する働きを利用して作製するものです。
そもそも私たちの自分の体に、そのような働きが備わっているのです。
その働きこそが免疫なのです。
ですから、冷静に考えれば、ウイルスに感染しないように、
または感染しても自分の体の中でウイルスをやっつけるために、
・体力をつける
・十分な睡眠をとって体に疲れを残さない
・体を冷やさない
・栄養をバランス良くとる(サプリメントの助けも借りて:粘膜や血管、細胞の強化にビタミンC、ビタミンP、亜鉛。酸素供給にヘム鉄、ビタミンB12、葉酸など)
そして衛生環境をよく保つために、
・マスクをつける(咳やくしゃみによる飛沫を飛ばさない)
・手洗い、うがい(場所の移動ごとに)
・3密を避ける
健康管理に王道なしです。面倒なことこそ、継続は力なり!
文責:金子明(薬剤師)
参考文献
医学の10大発見(ニュートンプレス)鈴木 巴訳
種痘法の発見(大日本出版株式会社)長野、佐伯 訳
ジェンナーの贈り物(菜根出版)加藤四郎著
国立感染症研究所「感染症情報センター」
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