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新年の抱負 ~「行動」を見据えた「準備」~【2025_1】
皆さん新年明けましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。旅行記シリーズも20作を数え、今年も東京依存からの脱却を目指して奮闘する地方(そんなコンセプトがあったの!?)の紹介をしていく予定です。
背景 「なぜ東京を出るのか?」
改めてこの記事を書くに至った背景を。長くなるのでお急ぎの方はこの段落だけ読んで次章へどうぞ。結論としては、「地方の衰退が東京の衰退、ひいては日本の衰退を招くという事態への危機感」「夢は言うだけでは永遠にかなわない」という2つの考えが根底にあります。
生い立ち
おさらいも兼ねて、私のバックグラウンドを共有しておきます。大阪の北摂地域に生まれ育ち、大学進学を機に東京へ。その後、大学院を経て現在社会人3年目を終えようとしているところです。親いわく放任主義の教育だったようですが、家計の都合で公立校への進学志向が強かったこと(大阪では普通かも?)や、4歳上の兄が勉強にまつわることでよく親と口論していたのを見ていたので、先回りして衝突を回避すべく、「やるべきことをやっておけば何とかなる」という志向が身についたのだと思います。
こういう立ち回りを覚えると、自然と学校内でのパフォーマンスは良くなってしまいます。受験ではこの力を発揮し、大学受験には一度失敗したものの、高校・大学と名のあるところに行くことができました。友人関係には恵まれましたが、他に何を習ったかはあまり覚えていません(他の大学でも同様なのかな、とは在学中から感じていました)。
就職活動をするにあたっては、理系領域の専攻だったこともあり、その路線で行くならば修士号は必要だろう、という世間の風潮にも流され、生ぬるい学部時代を過ごしてきました。大学院に進学するタイミングで例のコロナウイルスによる制限を大きく受け、研究もまともにできない期間が数か月続きました。学費・生活費を出してくれている両親に合わせる顔がありませんでした。
「とにかく自立して、早く親を安心させよう」との一心で入学直後の自粛期間から就職活動を始めますが、箸にも棒にも掛からぬ状態が続きました。「自己分析」とか「軸」とか、セミナーで耳に胼胝ができるほど聞いた言葉を軽く扱ってきたことを今になって後悔しています。当時は「自分のことなんかわかっているだろ」「どうせ雇われなんだからどこに行っても一緒だ」と何かと理由をつけていた気がします。後者はともかく、前者に関しては絶えずアップデートしていくことが欠かせないな、と感じています。
将来への不安
そんなこんなで、とある会社に内定をいただき、無事社会人となりました。職種はかろうじて学生時代の経験と関わりがあるものの、業種に関しては全くの素人としての入社です。仕事への順応は持ち前の要領の良さで早かったと思いますが、「価値」を生み出している自覚はいっこうに芽生えません(各社それぞれの事情があるので、詳細は割愛します)。この時点で、「自分が今まで受けてきた教育って何だったのだろう」という疑念を抱くようになりました。
「いい大学に行って、いい会社に行けば幸せになる」
この妄言を信じ、がむしゃらに頑張り、使いつぶされ、会社・社会への不満を垂れる社会人のいかに多いことか。先輩や上司と飲みに行けばだいたいこの手の話題に終始していました(年末の帰省でも、同級生とこのような話をするようになり、時の流れの速さを感じました)。
そもそも、「幸せ」って何ですか?一家の繁栄と住宅取得?それなら高卒で働く地方のマイルドヤンキーのほうがよほど理想を叶えているではないかと思います(アルファードで国道をかっ飛ばして、イオンモールでお買い物したい)。結婚は相手がある話なので何とも言えませんが、住宅は残念ながらこの価格暴騰の時代に首都圏で所有するのは無理そうです。
仕事や学業のために東京へ出てきたものの、したくもない仕事に労働力だけを搾取されつづけ、上がらない給料と高い物価・住宅費・教育費で振り返れば手元に何も残らない。こんな状況が続けば、勤労意欲が低下し、生産性が上がらないのも必然です。
逆にいい立場と収入があれば東京にいたいか?という問いには明確にNOと答えます。そもそもその機会が回ってくるのが遅すぎて、得られたとしても東京の最先端を満喫しきれないだろうということもありますが、取引においていつまでも「金を出す側」でいることへの危機感もあります。人口減少や国力の低下により、金があれば必要なものやサービスが受けられる、という時代はもうすぐ終わると予測しています。そのため、自分の力で生活に必要なものを生み出していくことをする場を求めています。
また、東京圏では人口が過密しているストレスを感じてしまいますし、さらに現状の社会不安が解消されないままでは、今後も無差別な凶悪犯罪(闇バイトの襲撃等)に巻き込まれるリスクは消えることはないでしょう。
じゃあいつ出ていくか?
「今でしょ!!!」と言いたいところなのですが、
こういう「移住・転職」の話を身近な人にすると、だいたい「それって今しないといけないの?老後の話でしょ?」という回答が99.9%返ってきます。転職こそ最近はオープンになってきましたが、移住となると確証バイアスなのかサンクコストにとらわれてなのか、否定的な意見をよくいただきます。
逆に、「行きたいならさっさと行けよ」と言っていただく方もいますが、さすがに仕事も開業チャンスもよくわからない、かつコネもない状態で飛び込むにはリスクが大きすぎます。仕事とコミュニティ活動の両立は消耗しきった老後に取り組み始めるのでは遅く、体力的にも現実味がないでしょう。だからこそ、今のうちから情報収集と移住への準備をしておくことが必要だと考えます。夢は言うだけでは永遠に叶わないので。
ということで、今年は移住地・仕事の選定のため、各地を訪問し現地の方とヒアリングを重ね、方向性を見極めていきたいと思います。特集記事の内容は直近のものとそこまで変わらないはずなので、皆さんは背景なぞ気にせずに楽しんでくださいね。今後ともごひいきに。
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