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「大学人と企業人で楽しむ共創プロジェクト」の前半ふりかえり動画を公開。プロジェクトを運営して、いま思うこと
以前、本noteでも取り上げた「ほとんど0円大学」と、さくらインターネットの共創スペース「Blooming Camp」が共催する「大学人と企業人で楽しむ共創プロジェクト」の前半が終わり、そのふりかえり動画を収録しました。今回はこちらをご案内させてもらいます。なお、動画の登場人物は私と、今回のプロジェクトでファシリテーターを務めてもらっているフリーランスのプランナー 兼 京都芸術大学院 准教授の武内伸雄さんです。
共創プロジェクト前半を終えて思うこと
各セッションのふりかえりについては、ぜひ動画を見ていただけたらと思うのですが、ここでは全体を通じて感じたことを、ごく簡単に書かせてもらいます。
まず、大学業界や自大学(私は大学所属ではないのですが…)を相対化してみることって、すごく大事だなということです。たとえば、どの大学でも行われているキャリア関係の授業ひとつをとっても、複数の大学を見比べると、何を大事にしているのかは違いそうだし、その差に大学の個性やアイデンティティが隠れているのでは、という予感がありました。
また、産官民側のセッションだと学生の存在感が、大学側のセッションよりも大きいんですね。これって共同研究にでも関わっていなければ、大学との接点の大部分が学生を介してになるからだと思います。でも大学側……とくに今回のような取り組みに参加してくれる大学関係者は、大学の魅力を多角的に考えていて、捉え方がけっこう違うなと感じました。
大学側、産官民側、さらには人や立場によって、大学の捉え方が変わるのは当たり前といえば当たり前です。とはいえ、実際に生の声を聞くと、その差異についてより自覚的になれましたし、これら差異があることを前提に話すことで、より多くの発見を得られるのだと実感しました。
さらにもう一つ感じたことは、やっぱりいろんな人と大学について話すのはシンプルに楽しいということです。大学って何?なんていう議論は、なかなか普段できる機会はないのですが、やっぱり皆さん何かしら考えていらっしゃる。その考えを聞くのも楽しいし、考えと考えが化学反応を起こすことで、新たな視点が生まれるのも楽しい。今回はとくに、ほぼルールなく話しているので、多様な考えをうかがうことができました(動画ではもうちょいルールがあったほうがよかったかも、とも話していますが…)。
結局のところ自分一人で考えられることには限界があるし、思い込みも多分にあるので、大学を正しく理解し新しい発想を生み出す土台をつくるために、こういった場は必須なんですよね、それを強く思いました。
予想以上に少子化が進んでいる昨今、大学はどう在るべきかの議論は、産官学民かかわらず今後さらに加熱するように思います。こういった社会の動向を考えると、大学関係者と産官民関係者で大学について話し合い、新たなチャレンジを模索する活動や、そこで得られる知見は、今後いっそう価値が増すはずです。本プロジェクトは、大学関係者向けセッション、産官民向けセッションともにまだ参加者を募集しています(大学関係者向け1/16締切、産官民向け1/30締切)。お申し込みお待ちしていますので、ぜひよろしくお願いします!
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