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再燃

学生時代のボーイフレンドは建築学科だった。 アパートには平行定規のついた製図版、 後にはドラフター、 青焼きとかが転がっていた。 彼の影響があったか無かったか不明だけど ワタシは子供の頃から建築がスキだ。 外から眺めながら構造を想像するのがスキ。 図面をひいたり、模型を作る彼が 羨ましくてチョット憎らしかった。 先日、地元八王子にある 集合住宅歴史館ってところに行ってみた。 あることすら知らなかったその場所に、 まるで呼ばれるように ガッツで見学を申し込んだ。 月末には閉

    • PUNKY LASHES

      子供の頃、近所に頻繁にすれ違う 謎の女性 が居た。 ベリーショートの髪は金髪なのか白髪なのか不明。 昭和eraの当時、 ストレッチのジーンズはあったのだろうか? 両足を滑り込ませるには、さぞ大変… と思われる細身のパンツを蛇革風ロングブーツにイン。 ライダーズジャケット風のベージュの革ジャンを これまたかなり小さめに着用。 贅肉ゼロ。 彼女はキモチにも贅肉は付いていなかったと思う。 ダンサーかな? 年齢不詳で明らかに高齢だけど、おばちゃん度数ゼロ。 とにかくスタイルが良く、ニ

      • Hallmark

        「心中しても良いかも」っ思うほど「Hallmark」のカードが好きだった。 アメリカのグリーティングカードは、皮肉だったり大人っぽいのも多くて 広尾のインターナショナルスーパー2Fには、季節ごとに入れ替わる棚を チェックに行くのが、とても楽しみだった。 一番好きだったHallmarkは、箱入りの三つ折りグリーティングカード。 デザインが、サンドウィッチならトマト、タコスならチリ、鉛筆だったら 消しゴムのシールが付いていて、メッセージを書いたらシールで封。 裏面に宛名を書いて

        • 商い

          学生の頃、紀伊國屋のスーパーマーケットでアルバイトをしていた。 私服姿にエプロン、試食販売の仕事だった。 最初はナポリのアイスクリーム。 小さなワゴンに試食用のトレイを載せてアイスクリームを小分けにサーヴ。 笑顔で通りかかるマダムに次々声をかけて、一つでも多く商品をバスケットに入れてもらえるように試行錯誤する。 最初はラブリーなエプロンとアイスクリームだったのに、ある日ワタシは強烈なオレンジの半被を羽織らされ、薩摩揚げと蒲鉾 を販売することになった。 当時フードセンターに勤

          HOT ORANGE 「店」

          高校の同級生女子とジュエリーブランドを始めて30年余りが経つ。 それがワタシの生業だ。 南青山で20年、自由が丘に移って10数年。 「女性2人の共同経営、喧嘩しないんですか?」 「どっちが偉いんですか?」 聞かれるのはそればかり。 それより、創ったプロダクト見てくれ、って。 それはともかく、ソロ活動で始めたHOT ORANGE「店」の話。 始めた限り、ワタシは真面目に突き進む。 蟻の歩みで進んでいくうちに「基軸のブレ」について悩む。 こんな「しょうもない商材」で、この先や

          HOT ORANGE 「店」

          啓蟄

          秋だというのに、啓蟄な気分。 冬眠から目覚めて動き出すのは、春より秋の方が都合の良い事もアル。 まずは動き出そう! そう決意して、見渡すと、身動きのとれない程の「モノ」がアル。 モノに支配されたくなくて、ワタシは何も持たなかったはず。 炊飯ジャーもトースターもコーヒーメーカーも持っていない。遊びに来た友人は、ガランとした我が家の空間に驚いたりしていた。 しかし、それは嘘だ。 棚を開ければ、奥底までぎっしり。それらは、ほとんどすべて未使用のくだらない「モノ」。それがワタシの

          Autumn Tales

          ここ数日、FIORUCCI のポストカードを探している。 半ケツ出したガールや、スクリプトのロゴがMilky way状態になったもの。 数十年前に買った、時代がかったポストカード。 引き出しに眠っていたはずだけど、無いってことは 切手を貼ってポストに投函したのかも。 そんな気もするし。 それはともかく Autumn Tales 。 FIORUCCIを捜索中に自宅本棚で見つけた、手の平にのるミニチュア本。 遠い昔、 年に数回、通っていた中学校のロビーに洋書屋さんがお店を