始めあり終りあるは、この世の常の理、生者必滅はすなわち人の定まる則(おきて)なり。
From: 高野山法徳堂
今日ご紹介する空海の言葉は、、、
始めあり終りあるは、この世の常の理(ことわり)、生者必滅はすなわち人の定まる則(おきて)なり。(大日経開題)
これは現代風にいうとどのような意味かといいますと、
始めがあるものには終りがあるのが、この世のルール。
どんな人にでも死は平等に訪れます。
のような意味合いでしょうか。
これはあるすばらしい人格者であった女性が亡くなって一周忌に、女性の息子が悲しみに暮れているのを見ての言葉です。
人の善し悪しに関わらず、死は訪れるものなので、残された者はこの真実を受け入れ、力強く生きるべきであるという、空海の追悼の意味が込められているのではないでしょうか。
PS
槐(えんじゅ)という木をご存知でしょうか?
槐は強い魔除けの効果が言われる木で、空海の使用していた数珠の中にも槐で作られたものがあったといいます。
そんな槐を使った数珠がこちら。
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