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非言語的コミュニケーション

 今回は非言語的コミュニケーションについてご紹介します。
非言語的コミュニケーションとは、会話や文字以外のコミュニケーションを指します。

 わかりやすい例をあげましょう。

①ある人が、にこにこしながら「怒ったぞー!」と言ったとしましょう。
言葉(言語)では「怒った」と言っています。ところが、顔(非言語)は「怒っていないよ」といっています。

では、この逆!
②ある人が、とても不機嫌そうな顔をして、「怒っていない!」と怒鳴ったとしましょう。
おわかりのように、言葉(言語)では「怒っていない」といっていますが、顔(非言語)では、「怒った」と言っています。

つまり…
言語的コミュニケーション
その言葉どおりのコミュニケーション
例)会話や文字、印刷物など言語的なコミュニケーション

非言語的コミュニケーション
その言葉ではなく、その時の顔の表情や態度全般
例)顔の表情や声の大きさ、視線、身振り手振り、ジェスチャーなどによるコミュニケーション

 心理学者のアルバート・メラビアン博士は、話をする人が聞く人に与える印象がどのようなものでつくられているのか測定しました。その結果、話し手の印象を決めるのは、「言葉以外の非言語的な要素で93%の印象が決まってしまう」ということがわかりました。

 実は、言語的な部分は1割にも満たない、7%しか相手に伝わらないのです。

  • 行動態度 見た目・身だしなみ・しぐさ・顔の表情・視線

  •  声の質(高低)・速さ・大きさ・テンポ

  • 話す内容 話している事

 さっきの例で、①にこにこしながら「怒ったぞー!」と言った人と、②不機嫌そうな顔をして、「怒っていない!」と怒鳴った人、どちらの人がより怒っているように感じますか?きっと、②の人の方が、怒っていると感じる人の方が多いのではないでしょうか。このように、人は、言葉よりもその人の表情や声の調子を重要視しているのです。

コミュニケーションにおいてもっとも大切なのは、言葉を使わない非言語的コミュニケーションです!!

 非言語の部分をコントロールすることは意識しないと難しく、無意識に顔を見ずに話をしたり、「○○してもいいよ」と言いながら、ぶっきらぼうな言い方だったりと気を使わない相手や忙しい時には言葉とは裏腹なメッセージを与えていることもあるのではないでしょうか?
 特に、家族の生活では、気持ちや思いは、言葉以上に振る舞いによって伝えられる場合が少なくありません。日常生活の中で非言語的コミュニケーションを意識して良好な信頼関係を築いたり、気持ちのよいコミュニケーションを取りましょう。


 ほっと岡山では、臨床心理士の野﨑詩織先生に相談員として来ていただいています。
 「悩みや困りごとはあるけど、病院に行って相談するのはちょっと…」「こんな悩みを相談してもいいのだろうか…」など、相談内容は何でも構いません。おひとりで悩まずに、お気軽にご相談ください。