【僧侶様向け講演レポート】「人口減少社会で生き残る寺院の共通点」について真言宗智山派青年会様(68名)に、ホトカミ代表がお話しました。
こんにちは。
ホトカミ寺社事業部の西脇です。
5月10日(月)に、ホトカミ代表吉田の講演
「人口減少社会で生き残る寺院の共通点
~「ホトカミ」加盟寺院のデータ・事例から紐解く現代の参拝者が求めること~」
が行われました。
講演会を依頼してくださったのは北海道智山青年会様で、参加されたのは各地の青年会に所属される真言宗智山派の68名の僧侶の方々です。
参加された方の多くは、お寺の未来に不安を感じつつも、何から手をつけていいのかわからないという悩みを抱えていらっしゃいました。
今回は講演レポートとして、実際にお寺の広報担当でホトカミを利用している私が、印象に残った内容を3つ紹介します。
▽ホトカミに神社寺院の公式情報が掲載できる公式アカウント▽
全て神社の方にも共通する内容ですので、神社の関係者様は神社に置き換えて、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。
(2ヶ月前には大阪府神道青年会様向けにも講演をさせていただきました。)
1、参拝者が最も求めている情報
参拝者が最も求めているのは、御朱印の情報です。
実際に過去のユーザーさんへのアンケートで、
『お参りする神社お寺を決めるとき、どの情報を大事にしますか?』
と質問したところ、3人に2人のユーザーが、ホトカミの御朱印の情報によって
次にお参りする神社寺院を決めていることがわかりました。
これは、実際に講演でお見せした資料です。
資料を見ながら、皆様がメモを取っていらっしゃるのが印象的でした。
また、「御朱印の人口は何人でしょうか?」
と参加者の皆様にお尋ねしたところ、
20万人、150万人、1000万人など様々な予想をしていただきました。
実際の御朱印の人口は、5年で7倍の200万人以上です。
私もつい最近、大学1年生の妹から「サークルの友達が御朱印巡りをはじめた」と聞き、その人気を肌で感じたところです。
御朱印がきっかけで、若い世代にも神社お寺が身近になることは、とても嬉しいです。
さらに、講演の後半では
・どんな御朱印のデザインがいいのか?
・御朱印がスタンプラリーにならないためには?
・なぜ御朱印が流行っているのか?
・御朱印ブームはいつまで続くのか?
という皆様のご質問にもお答えしました。
2、仏事の相談が増えるお寺に必要なことは?
参加者の皆様が一番前のめりに聞いてくださっていたのは、
「仏事の相談が増えるお寺に必要なことは?」というテーマです。
御朱印で参拝者が増えたら、それを長期的なご縁に育てるために必要な心構えと、具体的な方法を紹介しました。
例えば、
・日常の様子を発信すること
・行事の事前告知だけでなく無事に開催できた事後報告をすること
・親しみやすい顔写真や実名でSNSに登録すること
など、神社お寺に親しみを持っていただくことがことが大切です。
また、「境内が綺麗」「対応が丁寧」「住職がちゃんと拝んでいる」など、皆様からいただいたご意見も大切なことばかりで、勉強させていただきました。
講義中に「御朱印の参拝者が増えたなかで、仏事の相談が増えるお寺の共通点は?」とお聞きしたとき、参加者の皆様からチャットでいただいたご意見
3、特に重要なのは「行き方」や「駐車場」の情報
講演では、御朱印とは別に、参拝をしていただくために特に重要な情報を3つ紹介しました。
そのなかでも、「行き方」や「駐車場」の情報は、意外に思われた方も多かったのではないでしょうか。
私も、お寺の広報担当として、一生懸命お寺の魅力を伝えようとしますが、
「行き方」「駐車場」の情報はついつい軽視してしまいます。
しかし、参拝者目線にたつと「行き方」「駐車場」の情報がとても重要だという話には頷かされました。
お寺は今までやってきたことを、時代に合わせて表現方法を工夫し、伝えていけば大丈夫。確実に多くの人々から必要とされている。
3時間の講義が終わった後も、1時間半に渡ってご質問をいただくなど、合計4時間半の講演会からは皆様の熱意が伝わって参りました。
今回紹介した以外にも
「特に若い方がお参りされるお寺の共通点」「情報発信の際に伝わりやすくするポイント」
「寺社からまちづくりの成功パターン」など様々な話を聞き、希望が膨らみました。
最後に、今回の講演会で1番印象に残った場面を紹介します。
ある僧侶の方に「お寺ができる今までなかった画期的なアイデアはありませんか」というご質問をいただいた場面です。
ご質問に対して、ホトカミ代表吉田は
「お寺は今までやってきたことを、時代に合わせて表現方法を工夫し、伝えていけば大丈夫。確実に多くの人々から必要とされている」と自信を持ってお答えしました。
この答えには多くの方が驚きつつも、前向きな表情をされていました。
参加者の皆様に回答していただいたアンケートでも「講演を機に考えが変わった」「情報発信に前向きになった」「シンプルに改めて頑張ろうと思った」など、明るいお言葉がお聞きできて嬉しかったです。
講演を開催してくださった北海道智山青年会様、各地の智山青年会様、参加してくださった僧侶の皆様、本当にありがとうございました。
主 催 : 北海道智山青年会
共 催 : 高知教区智山青年会・九州教区智山青年会・北陸教区智山青年会
長野北部教区智山青年会・岩手智山青年会・福島第一教区智山青年会
茨城智山青年会(茨城第一教区・茨城第二教区合同)
栃木智山青年会(栃木南部教区・栃木中央教区・栃木北部教区合同)
群馬教区智山青年会・上総第二教区智山青年会
東京北部教区智山青年会・東京多摩教区智山青年会
山梨教区智山青年会(教区順)
■ホトカミに神社寺院の公式情報が掲載できる公式アカウント
・完全無料でご利用可能です。
・ホトカミに集う月間120万人の神社寺院ファンに直接情報を発信できます。
・掲載情報の編集はパソコンやスマートフォンで簡単にできます。
⬇︎詳細はこちら
■講演の相談、お受けしています
都道府県ごとの神道青年会様や宗派ごとの仏教青年会様などから講演の依頼を受けております。
ホトカミの運営や全国の参拝者のデータ、神職僧侶の皆様へのヒアリングや全国の事例やデータなどもとに、
「ご祈祷や法要の申し込みが増える寺社の共通点」「神社寺院を残していくために必要なこと」「参拝者が求めているもの」などお話ししています。
実技(ワークショップ)も合わせた、1日の研修や連続講座、オンラインでの研修も可能です。
ホトカミには、1万2千寺社以上の御朱印のデータがあり、御朱印のデザイン、御朱印めぐりなども企画しているため、【御朱印を主軸においた講演】なども可能です。
<実績>真言宗智山派青年会様、愛媛県神道青年会様、大阪府神道青年会様、個別の寺社様複数
■当日のタイムスケジュール(仮)
50分講演
10分休憩
40分講演
20分質疑応答
本編終了
合計:2時間程度
・また私の講演へのこだわりとして、本編終了後、質問がなくなる最後まで、すべての質疑応答を受けることにしています。
・実技(ワークショップ)も合わせた、1日の研修や連続講座も可能です。
【講演内容のイメージ】
■演題(大阪府神道青年会様の場合)
参拝者が神社に期待すること〜100年後に神社を残すために〜
・月間120万人の神社ファンが集うホトカミのデータからみた参拝者の声
・御朱印人気の裏側
・インターネットでの情報発信のコツ
・ご祈祷が増える神社の共通点
実施:2021年2月25日
■神社新報(令和3年4月5日号)にて、上記研修について掲載
https://note.com/samurairyo/n/n9f1af2575fb2
■愛媛県神道青年会様の場合は、兼業の神職様や過疎地の神職様向けの内容
実施:2020年9月5日
https://ehimeshinsei.net/archives/5039/
■演題(真言宗智山派青年会様の場合)
人口減少社会で生き残る寺院の共通点
~「ホトカミ」加盟寺院のデータ・事例から紐解く現代の参拝者が求めること~
・一般の方が寺院に求めているもの
・法要やお墓の申し込みが増える寺院の共通点、増えるまでの道のり
・インターネットで情報を発信するコツや具体例
・ホトカミの効果的な活用方法、寺院に参拝者を増やしたコンサルティング事例
■講演実施までの流れ
①日時の決定をもって、正式依頼
②担当者様と講演内容についての事前打ち合わせ(オンライン可能)
講演に期待されていることを伺った上で、私がお話しできる内容をお伝えし、さらに想定される参加者様の傾向などを伺った上で、内容を決定します。
■講師の経歴・プロフィール
吉田 亮/ 株式会社DO THE SAMURAI 代表取締役
月間120万人の神社お寺ファンが使う神社お寺の検索サイト「ホトカミ」を運営する株式会社DO THE SAMURAI代表取締役。
東京大学理科II類入学後、文学部日本文学卒業。
2013年より日本文化や歴史を後世に繋ぐ事業を開始、2016年法人化。
これまで2000人以上の参拝者へのヒアリングや、累計1000万アクセスを超えるお参りに関する記事の執筆編集、日本全国の神職様へのコンサルタント経験をもとに、100年後に神社を残すために社会と神社の接点を創出する。
2020年からは京阪電車、東京メトロ、横浜市営地下鉄、東急などの鉄道会社とホトカミの共同で寺社めぐりを企画する。
以下のメールアドレスまで気軽に講演の依頼をご相談ください。omotenashi@hotokami.jp