先輩は予選落ちしたんだから黙っててください
SNSなどでこの画像を見たことはあるだろうか。
後輩目線で「外野は黙ってろ」という文脈で使われているのが散見されるが、先輩側の立場で投稿されているのは見かけない。当然と言えば当然のことであろう。僕はこの画像を見たときに先輩側の目線で解釈しようとした。おそらく数年前にしていた予備校のアルバイトが原因だろう。
当時予備校で担当していた生徒の志望校は、おおよそ自分の大学の偏差値の近くであり、生徒の頭の良さみたいなものも大体同じだったと思う。受験勉強を真剣に取り組んでる生徒に受験から離れた僕が学力で抜かされることはザラにあった。そんな生徒たちに自分が教えていいものかという葛藤が常にあった。受験勉強に触れた時間が長いだけ、講師/生徒という立場だけで教える立場にあって良いのかと。
そんなことを先輩講師に相談したら、「その発想はおかしくないかもしれないが、そうするとアスリートなどのトップ選手にコーチングできる人間はいなくなる。講師は勉強を教えることがメインだが、教える上手さとその人の学力自体はさほど関係がない。考えるべきは生徒との関係性をより良くすること、その上でよく生徒を見て適切なアドバイスを出すことだろう」と応えてくれた。
とても納得がいった。この先輩から聞いたアドバイスも関係性が構築してるが故に良きアドバイスになったんだろうと思う。またそれと同時に関係性が構築できていない時にするアドバイスは厄介になりえるとも感じた。これは最初の画像の後輩の発言に近いものだろう。
生徒との年齢も近く、受験という自分が経験したことだったので、生徒目線でどう思うかなどを考えることはそこまで難しくなかったが、仕事などではおそらく考慮しなければならない項目が多くなりより難しくなるだろう。年を重ねれば自ずと先輩となりうる範囲が広がり、後輩となる場面が少なくなる。年をとってもある程度後輩の気持ちを汲み取り、適切な関係性を築きつつ、適切なアドバイスができる先輩でありたいと思った。
そんなことを考えさせてくれたあの画像に感謝。
〜おまけ〜
こんなことを書いてますが、現在専門学校に通ってるだけで仕事してないし、先輩後輩もいないんですよね。なので今年は何かしらのコミュニティに属したいなと思ってます。飲み会とかいっても自分が話すことが無さすぎて悲しいし、一人で過ごしてるのなんか人間壊れちゃいそうな気がするし。
あとこのnoteを書くきっかけとなったあの画像なんですが、出典が全く分からないんですよね。ルビが全漢字に対して振られているので、全年齢対象系の本、もしくは学校の道徳の教科書とかだったりするのかなと思っています。知ってる人いたら連絡ください。