Vol.2-2 イート・フィロソフィー
食べることについて
私たちの日常生活においてとても重要で、生きるために必須となる活動の一つが「食べる」ことです。そして「食べる」ということには生命を維持すること以上にたくさんの役割があります。私たちは視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚のすべての感覚を通じて「食」を楽しみ、体に必要な栄養素を摂り入れ、心を豊かにし、言葉を交わし、人・自然・植物・動物・環境・文化・経済など、「食」に関するあらゆるものに目を向け、その関係性に気付かされます。
考え得るすべてのものとの繋がりに思いを馳せると、「食」がどれほど貴重で尊いことなのだろうと心から感謝の気持ちでいっぱいになります。
"You are what you eat"
~人は何を食べるかだ(食べ物によって体は作られている)
「食べる」こと、「消化」という活動には、多大なエネルギーが使われ、消化器官に大きな負荷がかかります。食物中の栄養素を吸収できる形に分解する過程を消化と言いますが、その活動は食物の輸送、酵素による消化、養分の吸収や蓄積、水分の吸収など多岐にわたります。消化にかかる時間は、消化器管や食べ物によって異なります。
私たちがお食事を楽しんだ後、私たちの消化器官は何時間もかけて休むことなく活動しているわけです。「食べる」ことは、身体にとって本当に大変な活動なのです。
野生動物は怪我や病気をした際、人間のように病院に行ったり薬を飲んだりすることが出来ません。野生動物は発熱することにより体内からウィルスや菌などの毒素を排出し、断食することにより消化機能を休ませ、代謝にエネルギーを使い、怪我や病気を治しています。自ら「食べる」ことと「食べない」ことで健康管理をしているのですね。
食べる発見食べない発見
クアビオで召し上がっていただくお料理は「生まれ変わる・蘇る」という意味のルヴィーヴル(Revivre)という言葉を使って表現されます。マクロビプランのお客様には、食と身体の関係を医学的観点から考えたマクロビオティックをベースとしたフレンチスタイルのお料理で「食べる発見」を、ファスティングプランのお客様には、必要な栄養素をジュースから取り入れながら消化機能を休ませ、脂肪燃焼と体内の老廃物や有害物質を排出させる身体に優しいクレンズ&デトックス法で「食べない発見」を体感していただきたいと思っております。クアビオにて、改めて「食」からの発見をお届けできたら幸いです。
OKAMI 加納潤子