2023年12月 北九州旅行 2~3日目
北九州旅行 2日目
こんにちは。北九州にハマりそうなアラ還バックパッカーのホタテマンです。
さて、2日目です。今回の旅は2泊3日なので2日目の大阪~別府フェリー「さんふらわあ くれない」での起床からスタート。
初日の様子はこちら。
前日は午前3時起床、午前4時半の始発で久里浜を出発し、電車を乗り継いで午後2時頃に大阪のみなみに到着。ジャンジャン横丁でたらふく酒を飲み、さんふらわあ「くれない」でも酒盛りをして、午前0時前に倒れ込むようにフェリーのキャビンで就寝。フェリーの別府到着は午前7時55分なので朝食は午前6時15分から。朝食の案内のアナウンスで目が覚め、朝食会場に向かいます。
昨晩はジャンジャン横丁でつまんだ肴のせいであまりお腹が空いていなかったので、船内では酒のお供に乾きもの程度した食べなかったことから朝にはお腹がペコペコ。結果的にこんな感じになってしまいました。
料金は750円。この価格はコスパ良き。
右手前がとろろ芋。奥のカレーは甘口でしたが美味。意外と焼サバの脂が乗ってて美味しかったですね。味噌汁は九州の合わせ味噌風で甘くて美味しかったです。
既に昨晩2度もお風呂に入っているので体はピカピカですが、別府ではサクッとお風呂に入る予定なのでフェリーでの朝風呂は無し。朝食後は身支度を整え、デッキに出て写真撮影。
フェリーターミナルからはバスで別府駅までおよそ10分程度の移動。
駅に着いたら早速お風呂。駅から徒歩3分程度の所にある「駅前高等温泉」さんで入浴。ここは朝の6時から営業しているので早朝に別府入りするフェリー客にはとても助かります。宿泊もできるそうです。
こちらの施設にはあつ湯とぬる湯があり、どちらか選ぶ必要があります。或いは各々250円づつ払って両方に入ることは可能ですが、中で繋がってないので一度番台の前を通る必要があり、服も着る必要があるので基本どちらかでしょう。
因みに、最近地下の温泉源に異変があったようであつ湯とぬる湯が逆転してしまったそう。結果、現在は入って右がぬる湯、左があつ湯。
入ると目の前が番台。番台の右にある券売機で入浴券を買います。
私たちはぬる湯(元あつ湯)にしました。
通常、風呂場の写真は控えるのですが、誰も居なかったのでこそっと撮影。
泉質は弱アルカリ性の単純温泉。少し濁ってますがアルカリ性なので保温・保湿力抜群。風呂上り後もしばらくポカポカしてました。
それでは別府駅に向かいます。
駅前には有名な油屋熊八の銅像。熊八さんに関しては下のWikiリンクをご参照ください。
別府では奥の方様からの指令で「ざびえる」を購入。
09:26の普通 中津行に乗るのでホームへ移動。すると特急ソニックが居ました。
JR九州の車両はいつ見ても個性的で素敵です。
途中、宇佐に到着。こすり倒されたネタですが、「大分県にアメリカが有った!」
宇佐には国内最大勢力の全国4万社余りを誇る八幡宮の総本宮、「宇佐神宮」があるので次回は是非よってみたい。
10:42 中津到着。乗り継ぎに33分程度あったので駅周辺を散策。実はここで駅そばの「弁慶」で九州のかしわうどんを食べる予定だったが、2021年に閉店してしまっていた。(多分、コロナの影響。)まぁ、その辺りを見越して朝はアホほどフェリーのバイキングで食べた次第である。
中津は諭吉さんの生誕地。町ぐるみで諭吉プロジェクトを実施中。
中津では私チョイスのビスマンをゲット!連れは丸ボーロを購入。
それでは旅を続けます。
11:15発 小倉行
大都会 小倉に近づくにつれ乗客がどんどん増え、小倉に着くころには首都圏の通勤ラッシュ並みの混み具合。
これから沢山歩くので、小倉駅のコインロッカーに荷物を一旦預ける為に改札の外に出る。
身軽になって再度改札を通り、鹿児島本線で門司港に向かいます。門司港までは門司~小森江~門司港の3駅。
ここからは門司港レトロ観光線のトロッコ列車で人道トンネル近くまで行くのだが、20分程時間があったので直ぐ隣の九州鉄道記念館の入口まで行ってみる。
さて、トロッコ列車です。停車駅は九州鉄道記念館(門司港)~出光美術館~ノーフォーク広場~関門海峡めかり。ノーフォーク広場駅と関門海峡めかり駅の間には真っ暗なトンネルがある。
関門海峡めかり駅から500mほど徒歩で戻ると関門トンネル人道 門司側が現れる。ここからトンネルで750m先が下関側。
下関側のトンネルの前にある国道9号線を渡ると長州砲(八十斤加農砲)が展示してある。これは幕末の頃、尊王攘夷派の長州藩(毛利家)が欧米列強に弱腰な江戸幕府に対する抗議として関門海峡を通る列強の商船に対し砲撃した下関戦争の時に使われた大砲のレプリカ。この戦争は米・英・仏・蘭の列強四国により程なく長州藩の降伏で幕引きとなるがこれがきっかけで薩長連合や倒幕運動が加速したと言われている。
下関側にはもう一つとても有名な歴史的古戦場がある。それは勿論、源平合戦の最後の舞台である壇ノ浦。序盤は平家優勢だったが、潮流の変化が源氏に味方して次第に形成が逆転し、追い詰められた平家一門は次々と入水。平教経は、源氏の大将・義経を道連れにしようとしたが、義経は次から次へと船を飛び移って難を逃れたと言われている。確かに関門海峡の潮の流れは激流でした。
そして関門橋の下を通過。
ここからはJR下関駅まで約4キロ歩くのだが、歩き出して直ぐに現れたのが赤間神宮。ここは壇ノ浦の戦いで入水した安徳天皇(第81代天皇、享年7歳)を祀る神宮。少し複雑な話だが、江戸時代までは安徳天皇御影堂と言って仏式にて平家一門を祀る塚も有ったが、廃仏毀釈により神社として現在に至る。尚、赤間神宮の前身の阿弥陀寺は「耳なし芳一」の舞台。耳を無くす前は琵琶法師として平家物語の弾き語りが得意だったとされているので、フィクションではあるが芳一の存在した時代は源平合戦後となる。
本当に色々入り組んでてややこしい。
当たり前だが天皇家との縁が深いので至る所に菊の紋章が見受けられる。
ご挨拶を済ませJR下関駅のある西に向かうと直ぐ隣に現れたのが下関春帆楼本店。その敷地の一角には日清講和記念館があり、下関条約の資料を展示する博物館になっている。日清戦争とは朝鮮半島の権益をめぐり対立していた日本と清国の間で開戦した戦争で日本側の圧勝で終わる。この時の日本側の代表は伊藤博文、清国は李鴻章。講和の地として下関が選ばれたのは関門海峡を通る帝国海軍の艦船を目の前に拝ませることにより、清国の交渉意欲を削ぐのが狙い。思惑通り上手く交渉を進められたとのこと。
今回は時間が無いので内覧はパス。
引続き西に向かって進むと唐戸市場が現れる。市場にはとても興味があったのだが、既に閉まる時間だったのでパス。近くにあるカモンワーフも観光客向けの施設なので余り興味なく、関門汽船の巌流島行のフェリーに乗ろうと思ったが強風のため気分ではなくなってしまい巌流島もパス。因みに、既にご存知でしょうが巌流島はあの宮本武蔵と佐々木小次郎が戦ったと言われる小さな島。関門海峡にポツンとあります。
致し方なく更に西に進むが、流石にお腹も空いて来たので唐戸のシャッター商店街にあった一龍軒でラーメンにしました。
シンプルな豚骨ラーメンだが、スープには臭みが全くなく、麺も細すぎず、もっちり感のある麺でとても美味。ラーメン通の連れも旨いと唸ってました。
更に西に進み、やっと下関駅に着きました。とても立派な駅前でびっくり!近くには下関と釜山を結ぶ関釜フェリーの国際ターミナルがあったりと、いい感じです。タイトルの写真は駅前にあった平家踊りの像。西の平家に東の源氏、下関は平家寄りなのでしょうか。私は鎌倉の近所出身なのでどちらかと言うと源氏寄りのような気がします。
JR下関駅からはまだ今日の分の青春18きっぷが使えるので、それで小倉まで帰ります。JRの在来線も海底トンネルなので景色は見れません。因みに関門海峡は先程歩いた人道トンネル、国道2号線、JR在来線、山陽新幹線が海底トンネルであり、関門橋は高速道路の関門自動車道のみ。
下関~門司~小倉の間は415系がピストン輸送している。理由は下関側が直流、門司側が交流なので交流電化区間と直流電化区間の電源を車上での切換えで直通運転できる交直両用電車でないとトンネルを通過することが出来ず、この専用電車が運用されているのです。
16:16下関駅発 小倉行
小倉行の出発に合わせて下関止まりの115系が入線。
13分程度で小倉駅到着。これから小倉散策なのでまだロッカーの荷物はそのまま。限りなく私の趣味に付き合わせる形で小倉から出ている北九州モノレールでひと駅先の平和通駅まで移動。
本当は二つ先の旦過駅まで行き、旦過市場を散策しながら飲み屋を探す予定だったが、関門海峡散策でかなり疲れていたので頭がバグってて失念してしまい、一つ手前の平和通駅で降りて魚町商店街に直行してしまった。
平和通駅到着。
魚町商店街を小倉駅方面に戻る感じで進み、「地魚屋台 ごっつぁん」で落ち着くことに。土曜日の夜なのでこの店は6時半頃から予約が入っているとのこと。それまでカウンターならOKと言う話となり、とりあえず入ることに。酎ハイと肴に魚のあら炊きと甘えびの唐揚げ、それと一本アナゴの天ぷらにやみつきキャベツを注文。
少し体力が回復したので酎ハイを3杯飲んで店を出て、小倉駅に向かいます。
新幹線改札口手前にはこの人?
イラストのように見えますが、ちゃんと3次元フィギュアです。
更に進むと北口(新幹線口)に出ます。目的はこの人達。
ハーロックは私の連れと身長がほとんど同じだったので多分185cm前後。横に立ってツーショットを奨めましたがハーロックの股下が長すぎるので自虐ネタになるとのことから却下。足が特に大きく、多分32cm前後と推察。
ご推察の通り、原作者の松本零士は生まれこそ福岡県の久留米市だが、戦後の小学校三年からは小倉市に移り住み、漫画家活動を開始しているので一般的には小倉出身とされている。残念ながら今年の2月13日に急性心不全のため東京都内の病院で死去。享年85歳。
この後、22:10小倉駅北口バスターミナル発の新門司港行無料送迎バスでフェリーに乗るのだが、少し時間が余ったので北口に隣接しているオタクビルのあるあるCityでブラブラ時間を潰す。連れはゲーマーで漫画やラノべ オタクなので全く抵抗なく付き合ってくれた。この商業施設には北九州市漫画ミュージアムなるものがあり、既に閉まっていたが壁には沢山の漫画家のイラストがあり、これは誰・それは誰など喋りながら時間を潰した。
とても残念だったのが、私の大好きな森 薫先生の「大乙嫁語り展」がこの日から開催されていたものの、すでに閉まっていたので観覧が叶わなかったこと。
それにしてもアラ還オヤジとアラフィフ・オヤジの二人連れがオタクビルをプラプラしているのは滑稽に思えるがどうでしょう。
「まんだらけ」や「駿河屋」などを物色したが、それでもまだ少し時間があったのでこのビルの1階にある「メイドカフェ めいどりーみん 小倉あるあるCity店」で時間を潰そうと連れに再度提案してみたが、まだ心の準備が。。。とのことなので、隣のサイゼリヤでワインを飲むことにした。好き嫌い関係なく、一度は経験した方が良いと思うのだが、無理強いは禁物。本人の意向を尊重したい。おかげでエスカルゴを肴にサイゼの安い白ワインをガブ飲み出来ました。
時間も良い頃合いになったのでサイゼを出て、ロッカーで荷物を拾い、コンコース内のコンビニでフェリー内で消費する飲食類を購入しバス停に向かう。
出発15分前にバスが到着。先ほど新門司港に入港したフェリーの徒歩乗客をフェリーターミナルで拾いここで降ろし、今度は我々を乗せて定刻に出発。東京九州フェリーの送迎バスは小倉駅と門司駅で乗客を拾ってから新門司港のフェリーターミナルに向かうのだが、小倉からだと所要時間50分とあり、かなり遠いように思えるが、小倉~門司が20分、門司~新門司港が30分の計算。実際、門司~新門司港は20分だったので正味40分で新門司港に到着。
22:50 新門司港東京九州フェリーターミナル到着
ここに来るのは3回目。先月も五島列島への釣り遠征の際にここから車で下船しているが、その時は勿論ターミナルに寄ることはなかった。ターミナルへは今年の5月にバイクで九州遠征した際に帰りの便に乗船する為に来た時以来。バイクなのでターミナル付近の駐輪スペースにバイクを止め、当日は雨だったのでターミナルの2階でカッパや荷物を乾かしたことを思いだす。今回も前回同様、事前に乗船券を印刷してあるので受付けに寄る必要はなし。本当なら直ぐにでも徒歩での乗船客の搭乗が始まっても良い時間なのだがまだターミナルに人が居る。どうやら横須賀からの便が強風の為少し遅れた模様。それでも20分後の23:10頃には乗船を開始したのでいつもの通り真直ぐキャビンに向かい、荷物を置いて先ずはお風呂。
東京九州フェリーの場合、このカプセルホテルのようなキャビンのツーリストが一番安い部屋。これで徒歩の場合、片道大人一人12000円。21時間の船旅で大きな展望大浴場とサウナに露天風呂まであり、プラネタリウムや映画上映などの無料エンターテインメントがあったりする動くホテルだと思えばコスパは良いと思う。
浴室の写真は撮れないのでこちらをご参照ください。
風呂からで出て、軽く呑み直す。関門海峡散策のダメージがあるので軽く缶酎ハイのみとする。
到着の遅れのせいで出港も約30分遅れの0時25分。流石に疲労困憊だったので1時半頃に就寝。2日連続で倒れ込むようにフェリーの寝台に潜り込みました。
北九州旅行3日目
とうとう最終日です。しかしながらこの日はただただフェリーに乗っているだけ。サクッと終わります。
08:30 起床
爆睡しましたが、流石にこの時間には目を覚まします。お腹が空いているので早速昨晩コンビ二で調達した食材を頂きますがその前に外を見るとちょうど室戸岬が見えました。
朝食タイム
おこわと赤飯は中津でボランティアの人たちがチャリティーで販売していたので多分手作り。素朴で懐かしい感じがしてとても美味。温泉玉子も黄身が半熟で美味しかった。どん兵衛は多分西日本風味?
食後は朝風呂。
風呂からでたら本格飲み会の開始。ここからはギアを上げて大好きなブラックニッカの出番。
飲み始めたらいきなりビッグイベント、姉妹船との反航!
お酒を飲みながら外を眺めていると和歌山県の潮岬灯台が視認できました。
午後の1時半頃には空けてしまいました。
流石にかなり酔っぱらったので昼寝します。
午後6時半頃、レストランの夕食のアナウンスで起こされる。まだ一度も食べてなかったのでレストランで食べることに。
食後は大浴場が午後8時までなので最後にもうひと風呂。入浴後は身支度を整えて20:45の下船準備をします。
20:45定刻通り横須賀港接岸。30分前に久里浜の自宅前を通過してます。後は下船して連れの奥さんの運転する車に乗って帰宅するのみ。
1回目はバイクで下船だったのでターミナル未通過。二回目は車で乗船だったのでその時も未通過。今回初めて地元のターミナルの中を通りました。
後は自宅まで車で15分程度。
総括
とても楽しい旅でした。同行者は年齢も近く、分野は違えどオタク気質たっぷりでしかも私と同じ歴史好き。旅行中も色んな話が出来て楽しかったです。彼とならまた一緒に旅行しても良いかなと思えましたが、やはり私の旅のスタイルは基本一人旅。あの自由度と緊張感と寂しさが旅に良いスパイスになっていると思います。メイドカフェの件で2回もイジれたのは良かったです。大阪も別府も小倉も下関も 凄~~く 楽しかったので、是非また行きたいです。特に別府は腰を据えて攻めたいですね。その時はまだ乗ったことのない神戸~大分間を結ぶ「さんふらわあ」で行ってみても良いかもです。
大阪は是非次回は西成とか十三辺りの飲み屋を攻めたいです。
今回は通過のみでしたが、是非、宇佐神宮にも行ってみたいです。幼少のころから鎌倉の鶴岡八幡宮に馴染があるので宇佐神宮には親近感を感じます。
小倉も絶対リベンジです。次回は体力を温存して角打ちや立ち飲みを攻めたいと思います。
下関は唐戸市場が見れなかったので次回は絶対行ってみたいですね。
年末年始は青春18きっぷを使った一泊二日の会津若松旅行と片道2日かけて佐賀の小川島で正月を過ごす予定です。Noteにも載せる予定なのでお楽しみに。
最後に、今回の記事は私的には記録的な長文になってしまいました。もう少し細かく分けたかったのですが良い区切りが見つからず、ダラダラと長くなってしまいました。ここまで読み進めて頂き、感謝多謝!
では皆様、少し早いですが謹賀新年!
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