映画『ラストマイル』 考察と感想
アンナチュラルもMIU404も大好きで、この映画もずっと楽しみにしてました。
観終わった直後から考察止まらずなので書き殴るよ。
・物流や運送業についてのことを取り上げているのはもちろんだけど、これは今の若者世代への仕事に対する姿勢についても警鐘を鳴らしているんじゃないか。
デイリーファストの人(五十嵐やリサ、梨本も)は、自分の正義がなく会社に言われるがまま過ごしてきてしまった人なのかなと思った。会社の業績のことだけ対応させられ、聞き心地の良い企業理念をそのまま受け入れ、目の前の現実を深く考えることなく働き続けてきた人。「マジックワードを使っているうちは使われる」というエレナのセリフはそういった”幸せな人”に対してのこと。
梨本は最後、センター長となって選択することを求められる立場になる。前職を「業務外に対応することが嫌になった」という理由で辞めていて、魂をかけることもなく”幸せ”に過ごしていた彼ののラストが、終わりのない問題を示唆していて、絶望した。綺麗だけど残酷な終わり…
山﨑とエレナがレーンを止め(ようとし)たこと。彼と彼女の姿を見た後の梨本はこの後の会社でどうやって働いていくのか。これまで考えてこなかった課題。この課題を解決する方法もヒントも全然ないのが現実。どうか五十嵐のようにはならないでと願う(志摩と伊吹のような相棒にはならなかったから、比べてしまう…)。
・仕事に対する正義について。きっと、ある種の正解は登場人物以外のキャラクターたちが表してくれていると思っている。例えば今作の佐野昭は「仕事は魂込めてやるんだ」ということを言っているし、エレナはちゃんと休むべきだと主張していた。
過去作だとミコトや桔梗隊長、伊吹が刑事になった理由などは、もうなんか眩しいね。
・「がらくた」という曲名や爆弾と聞いて、クズミが関係している…!?とずっと思っていたけど、何にも関係なかった。物語になってくれなかったクズミさん。
・爆弾で捕まった人は良くわからなかったな。解説求む
・舟渡エレナ
エレナはラテン語で「太陽」「輝き」。舟で海を渡って日本へやってきた希望的なことか…
・梨本孔
彼の名前の意図はなんだったんだろう。
「梨状筋下孔」 ヘルニアとか坐骨神経痛とかなのでゆがみとか?(変な推理している自覚はある)
・勝俣くん、MIUなんだね…良かったね…伊吹と一緒に競争してくれ
・白井くん~~~~~勝俣君と同い年か?バイトか正社員か…
また書き足すかは分からないけど、今回はここまで。
面白かったのでまた観たい。