親子程歳の離れた年下男性とデートをしてみた43歳女の記文
マッチングアプリをはじめて1年半くらい。
なかなかうまくいかないものだ。マッチングしてもトークまで行かないのがザラ。トークしても続かなかったり。
自分からあまりいいねを送らないものだから、今まで3人しか会っていないが、実際会うとアプリのプロフィールと全然違うのである。
とにかく会ってみないと何にも分からない世界なのだ。
最近は運命の人を探そうみたいな気持ちが無くなりつつあり、再婚願望も薄れてきて、お友達が欲しいな…という感じである。
同年代の友達はみんな子育てで忙しく、最近はひとりで遊びに出掛けてばかりだ。
新たにお友達ができる機会もなくなってくる年齢。一緒に買い物行ったり、街ブラしたり、ライブに行ったり、お茶できるようなお友達が欲しい…という感じになってきている。
夕飯を作っていたら、スマホにいいね!が来た。
あまり期待せずに開いてみたら、
え!!!
23歳の社会人からだった。
驚いた。親子くらいの歳の差ではないか!こんなことは初めてだ。元夫は一回り年下だったのだが、それを更に上回っているぞ。
正直こんなに若い男性からいいねをもらうことは非常に嬉しかった。いつもだったらスルーしているところ、なんだかこの気持ちだけ伝えたくなってメッセージを送った。
「親子ほど歳の離れた男性にいいねしてもらえるのは単純に嬉しいです。どうもありがとう。素敵な恋愛をね!」
これだけ送ってやめるはずだったのだが、返事が来て、数日やりとりをして、ご飯食べに行きましょうと誘われ、会うことになってしまった。
人間関係の幅を広げたいと思っていたのもあり、異世代交流、それもまた楽しいかもしれない。そう思って会ってみることにした。私はけっこう柔軟な人間なのだ。
にしても、昨日の娘の入学式のことでめちゃくちゃ泣いたし、昨日の記事も泣きながら書いていたので、目が腫れている…。夜も眠れなかったからクマが普段より更に濃い…。こんなんで今日会うのか。恥ずかしい。
瞼は保冷剤で冷やしてみたが、でももうシミやシワなんかは隠しようがないし、ありのままで行こうと諦めた。ファッションは少し若目にし、お気に入りのアクセサリーをし、買ったばかりのお気に入りの靴を履いた。
あれ?わたし、なんかウキウキしている…。
43歳にもなり、23歳の若い男性とデートができるなんて、きっと何かのご褒美だ。
場所もお店もお任せしてしまった。待ち合わせ場所は渋谷。渋谷で遊んだのなんてもう昔のこと過ぎて覚えていない。そこはやっぱり若者のセンスなのだろうな。
第一印象、やっぱり若い。可愛らしい…。
居酒屋で思いの外楽しく会話ができた。この若いノリ、なんかいいな。楽しい。私はどちらかと言うと、今までは寡黙で落ち着いた感じの人とお付き合いしてきたので、なんだか新鮮だった。
お皿に料理を取り分けてくれたり、道歩いてても車が通る方歩いてると危ないと言って歩道側に導いてくれたり。嬉しいものだ。
2時間ほどで居酒屋を出て、散歩しましょうと言われ、渋谷の人混みの中を会話しながら2人で歩いた。
えっと…。
道玄坂周辺を歩く。
やっぱりそうよね。ヤリモクってやつよね…。
いくばくかの虚しさが込み上げた。
「これ以上進むと大人の街になっちゃうよ。」と言って、帰ることを促した。
まぁでも、異世代交流楽しかったし、良い経験と捉えよう…笑。
また遊びましょうと言って別れたが、次があるのかはご想像にお任せいたします。可愛いい弟が出来たと思えば案外満足である。
明日は娘との面会。
週に一度、わたしは母親に戻るのである。
しっかりしなくては、と毎回襟を正されるのであった。
今日はミツメを聴きたい気分。