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Episode 459 平面の安定が厄介です。

最近、スポーツバイクに乗る人が増えてきたと感じています。
特に最近は極細タイヤにドロップハンドルが目を引くシャープなロードバイクが人気のようで、道路上で見かけるのは殆どがこのタイプ。
もちろん、道路を速く走るためのバイクですから、そのタイプのものを路上で多く走っているの見かけるのは当然なのですが、車載器に積まれたバイクでもMTB(マウンテンバイク)を見かけることはあまりなくてですね、私のようにMTB一筋のライダーは絶滅危惧種なのかもしれません。

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どんな趣味でも同じだと思いますが、趣味として何かを嗜むのにはルールとマナーが存在します…当然、自転車にもね。
自転車の場合、道路交通法をはじめとした各種法令がルールで、その上で安全に楽しむためのマナーが存在するワケです。
その最も基本的なルールが「キープレフト」です。
私のようにMTB専門だと、道交法で規定された道路以外を走ることの方が多いのですが、だからと言って公道を走らないワケにはいかないのです。
その延長線上の「トレイルライド(山あそび)」ですから、道交法をベースに山岳歩行の基本である「登り優先」「山側に避ける」を組み入れてトラブルが少なくなるように配慮するワケです。
その他にも、ハイカーが活動する時間帯と棲み分けをするとかね。
地域によって、熊鈴を必ず付けてバイカーが山下りしていることを伝えるとか、MTBパークと呼ばれるバイク走行をする専用地域以外は日の出~朝食時までが活動時間帯で、それ以降はハイカーさんに場所を譲るなどのルール決めをしているなどもあるようです。

何しろ一度山下りを始めれば、止まれる場所が限られるのがMTBの世界です。
下りの最中にバランスを崩せば自転車ごと前転して放り出されることになりかねない…不用意にブレーキは握れないのです。

エクストリーム系のスポーツをする人って、どこかしら「ネジが抜けている」怖いもの知らずみたいなイメージがありますが、危険なスポーツであるが故に安全への配慮は慎重な人が多いのです。
一歩間違えば大怪我…であれば、機材の手入れや守らなければならないルールやマナーの順守は当然なのです。
その上で、技術の未熟は…自己責任です。

私はMTBに乗るようになってから、安全への意識が格段に上がったと思っています。
痛い思いをしないようにするためにするべきこと…つまりそれが基本の徹底です。
道路を走っていて、キープレフトの大原則が本当の意味で頭に入ってきたのは、きっと理由が明確になったからです。
そしてそのルールは極めてシンプルでありながら重要だった。

ところがですよ、この極めて論理的で分かりやすい「ものの考え方」は、時として思考の重荷になることがあるように思えてきたのです。

もしかしたらですよ、私はあなたに「あなたという大原則」を探しているのではないか?
あなたという変えようのない原則が、あなたの体を動かし、言葉を紡いでいると、どこかで思っているのではないだろうか…と。

キープレフト的な「変えようのない極めてシンプルな大原則」は、ペラペラの紙みたいなものです。
立体的に捉えるもなにも、これ以下に分解することのできない「素数」。
ところであなたは「素数」ですか?

以前に認知特性上の入力の歪さが、あなたの言葉を2D化してしまう話をしたことがあります。

どうやら…2D化しようとしていたのは、あなたの言葉だけじゃなくて、あなたの存在そのものなのではないか、という気がしてきました。
あなたは生身の人間で、「ぴょん吉」じゃないというのに…ねぇ。

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