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Look up at... #33 色あせぬ近未来。

Look up at... #33 色あせぬ近未来。

私が大阪市民だったのは、1999年の夏から2002年の春までのことです。
その当時はまだ、大阪駅の北側には貨物ターミナル駅 (梅田貨物駅) が健在で、その貨物駅を挟んだ「街と遠い方」に、ポツンと梅田スカイビルがあったのです。

その当時から、ひときわ目立つ鏡面仕上げのビル外装と、ツインビルを繋ぐ空中庭園の「近未来感」は、それから四半世紀経った今も変わらぬ新しさを思うのです。

懐かしくあり、斬新。

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Look up at... #32 杉の木に、雪は降り積む。

Look up at... #32 杉の木に、雪は降り積む。

一年前の正月、越後国一宮である彌彦神社への初詣、この参道で大きな揺れに襲われた。
津波警報が出る中、参拝を諦めて家路を急ぐ。

それから一年が過ぎ、今年も おやひこさま の杉並木へ。
雪降る中、安全を祈る。

ちなみに、NHKの朝ドラ「虎に翼」のロケ地…でも、ある。

Look up at... #31 摩訶不思議な螺旋。

Look up at... #31 摩訶不思議な螺旋。

飯盛山と言えば、「白虎隊自刃の地」として後世に語り継がれる土地なのだが、ここに摩訶不思議な和風建築物がある。

国指定重要文化財「旧正宗寺三匝堂」…通称「さざえ堂」。
「堂内を進むだけで巡礼が叶うような構造となっていて、仏教の礼法である右繞三匝(うにょうさんぞう)に基づいて、右回りに三回匝る(めぐる)ことで参拝できるようになっている(Wikipedia「栄螺堂」より)」のだが、二重螺旋構造が外から

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Look up at... #30 熊蜂の飛行。

Look up at... #30 熊蜂の飛行。

良い天気に恵まれた、今年の「子どもの日」のこと。
自宅の庭に大きな羽音を立ててやってくる「お客様」がいて。
クマバチ…ドウダンツツジの白い小さな花の蜜を集めて飛び回る「お客様」に、初夏の匂いを感じる…とか。

Look up at... #29 春遠く、つぼみに綿帽子。

Look up at... #29 春遠く、つぼみに綿帽子。

春分の日を過ぎたというのに、寒の戻り、雪景色の朝。
大きくなり始めた桜のつぼみに、綿帽子。
今年の開花は「平年並み」。
でも、ここ数年は早かった年が多かったから、少し遅く感じる。

春は目の前、もう少し、あと少し。

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Look up at... #28 今年もじっと、春を待つ。

Look up at... #28 今年もじっと、春を待つ。

元日の地震で諦めた初詣、立春を過ぎてようやく。
越後一宮「彌彦神社」の末社である「住吉神社」には、樹齢1,000年と言われる「蛸けやき」がある。
寒空の中、春待つ姿。
春は、必ず来る。

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Look up at... #27 空をパスする道。

Look up at... #27 空をパスする道。

新潟から京都までを繋ぐ日本海側の大動脈、「北国街道」の流れを汲む一般国道8号線、柏崎市の谷根川に掛かる「米山大橋」を下から望む。

高さ50mの橋の袂には谷根川が流れ、青海川という集落がある。
訪れた11月中旬からは鮭の遡上の季節、国道の赤い橋の下で、命を繋ぐ営みを見ることができる。

天上を通過する国道と対照的に、旧国鉄の流れを汲む JR信越本線はトンネルを潜って谷底の集落を通る。
柏崎駅から直

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Look up at... #26 薄雲の月夜に思う。

Look up at... #26 薄雲の月夜に思う。

10月も下旬、日の入りもかなり早くなった。
仕事が終わり、外に出ると、既に月夜。
なんとも美しい朧月夜。
今日もいち日、おつかれさま。

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Look up at... #25 冬を運ぶ使者。

Look up at... #25 冬を運ぶ使者。

暑かった初秋が過ぎ、ジェットコースターのように一気に気温が上がり始めた10月初め、聞き慣れた鳥の声がする。
見上げれば、白鳥。

まだ明るい夕暮れ時に一番星が輝くような、秋空の白鳥。
「冬支度を」…と告げる、一番星ならぬ、一番鳥。

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Look up at... #24 継続する夏。

Look up at... #24 継続する夏。

毎年、秋が始まる頃に地域の神社でお祭りがある。
稲刈りを始める前のこの季節…というのが今までの認識だったけれど。

異常な暑さとなったこの夏、祭りを待たずに稲刈りが始まる。
秋にならずに夏のまま。
そんなことがあった夏だと、覚えておかないと。

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Look up at... #23 白く、凛々しく。

Look up at... #23 白く、凛々しく。

海水浴客でにぎわう新潟市西蒲区の角田浜西端の岬に灯台。
「日本百低山」のひとつとしても有名(?)な、角田山(標高481.7m)登山ルートの、海抜0mからの登山ができる「灯台コース」の入口に立つ。
海と山が交差する場所に、灯台…と。

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Look up at... #22 山頂に聳える電波塔。

Look up at... #22 山頂に聳える電波塔。

越後国一宮「彌彦神社」は、弥彦山の山麓にあり、後方にそびえる彌彦山そのものが、その御神体。
その山頂には天香山命と妃神熟穂屋姫命の神廟とされる「奥の宮」があるのだが…宮の後ろには数基の放送電波塔が立ち並ぶ。
どうやら60年ほど前から神様も「副業」を始めていたらしい。
今となっては、時代の先駆者と呼ばれるのだろうか。

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Look up at… #21 桜の花より濃い色を。

Look up at… #21 桜の花より濃い色を。

「桜を見上げる季節が来たことに思う」という気持ちは、
齢を重ねるごとに、
桜の薄紅色を超えて濃くなっていくように思う。

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Look up at... #20 総天然色のモノトーン

Look up at... #20 総天然色のモノトーン

立春も過ぎたというのに、大雪の朝。
いつもはグレーの高圧線鉄塔が、雪を被って白くなっている。
カラー写真だというのに、モノトーンという不思議。

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