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「顎マスク」は現代のアホ発見器である
岡山から耳を疑うようなニュースが飛び込んできた。とある病院の中で”顎マスク”をしていた男性が、それを注意した医師に逆ギレして胸倉を掴み暴行を加えたというのだ。
この文面だけを見ると「どうせ金髪のアホな若者だろ」と思われるだろうが、驚くべきことにこの男はなんと68歳なのである。いい年をした大人なのである。大人というか、もはやおじいさんに近いのだ。やばすぎるだろ、と当然ネットでは騒然となっている。
今回の件について今本人はどう思っているのだろうか。反省しているのかもしれないし、「ふっ、俺は自分の顎マスクというスタイルを貫いただけだ」と留置所の中で一人ぼやいているかもしれない。
彼はなぜそんな普通の人であれば顔を枕に押し付けてバタバタするような黒歴史確定の逆ギレをかまさねばならなかったのか。
医者の注意の仕方が超絶上から目線だった、診察に何時間も待たされてイライラしていた、直前に癌の告知を受けてすべてがどうでもよくなっていた、などいくつか理由は考えられるが、結局は胸倉をつかんで逆ギレすることの正当な理由にはなりえない。周囲から見ればただただ「ダサい大人」としてしか映らない。
思えば、”顎マスク”をしている人には特有の”やばい人臭”が漂っていることが多い気がする。道端でたばこを吸っている人やこのご時世にパチンコ店に行列をなしている人々、電車でタピオカを食べながらくっちゃべってる女子高生・・・(ちなみに、Googleで「顎マスク」で検索すると候補検索で「顎マスク かわいい」という恐ろしいワードが出てくる)。
ひとたび街に繰り出せば、そういった顎マスカーたちとエンカウントする確率が非常に高く、困惑すること必至である。
念のために言っておきたいのだが、私は「マスクをすることが感染予防になるのだがらマスクは正しく着用しろ」とかそんなことが言いたいのではない。そんなことはテレビでも頻繁に注意喚起がされているし、私が言うまでもないだろう。
私が言いたいのは、「顎マスクってアホ発見器だよね」ということである。考えても見てほしい、なぜ彼らはわざわざ顎マスクをするのだろうか。
マスクは鼻と口を覆わねば意味をなさないのだから、それをしないのであればそもそも着用する必要がない。腐海の中でせっかくガスマスクを持っているのに首からぶら下げて「俺は大丈夫」とイキッているようなものだ。ナウシカがそれを見たらメーヴェで突撃してくること請け合いである。
顎マスクというのは、いわば「飛沫感染を防ぐ」という本来のマスクの目的を完全に無視した凌辱的行為であり、見方によってはある意味哲学的でさえある。もしかしたら彼らは「マスクを持っていなければ感染する=マスクを持っていれば感染しない」は成立しないのだ、と声高に提題している難解な哲学者なのかもしれない。
しかし、そんな人はごく一握りだろう。実際には「マスクをするのは面倒だが周囲がうるさいから一応マスクはする。でも息苦しいからアゴまでね⭐」という人が大半だろう。結局はマスクを耳にかけていればなんか予防になっている気がする、程度の認識しか持っていないのである。
そう、彼らはアホなのである。
アホには愛すべきアホとそうでないアホがいるが、彼らはウイルスをまき散らす可能性がある以上、そうでないアホに分類されるだろう。たとえ親切心で「そのマスクの仕方は意味ないですよ」と言ったところで、冒頭の事件のように胸倉をつかまれて唾を飛ばされまくるのがオチだろう。
というわけで、私は今後顎マスクの人を見かけたら絶対に関わらないようにしようと誓ったのである。
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