息子の少年野球で、未熟者の私が学んだこと⑤

ミキは息子を通じて何人か勧誘していたらしく、長男が入団した時には同期入団が他に3人いた。
前年京子に誘われて体験に行った時には、ミキ親子はいなかった。
この入団時期によってもヒエラルキーが存在することを、後々知ることになる。

長男が入団した時点で、同級生は9人になった。
当時はチーム全体の中で更に学年チームが存在し、4チームに小分けされていた。
主に6年生チーム、5年生チーム、3、4年生チーム、1、2年生チームといった具合。
ちなみに現在は1年生~6年生まで全部まとめて1チームしか存在しないらしい・・・。

チーム全体の役員をする人が3人(通称3役)と、各学年チームごとに役員2名が存在することを、入団してから知った。
役員は持ち回りで、早いうちにやった方がいいことを後から知った。
長男が所属した1、2年生チームの役員は、京子ともう一人(名前を仮に恵美子とする)。
恵美子の息子は違う小学校だったが、同じ幼稚園出身ということもあってか、母親同士いつも一緒にいた。
京子の上の息子は前年まで6年生チームに所属していたとのことだった。
京子は、「お兄ちゃんの時にね、お当番ですっごく嫌な思いしたの。だからこのチームは風通しをよくしたい」と言っていた。
なんでも、上の子は4年生の時にいきなりやりたいと言い出し入団したが、中学受験の勉強で練習が休みがちだったと。
それでも自分の子が参加してないのにお当番や車出しが頻繁にあり、役員も皆早い段階で経験済みだったから、3役をやらされたと。
私はこの話を聞いた時に、お兄ちゃんの野球は受験対策だったのかなと思ったのだけど・・・(実際に勉強以外も重要視される学校に入学したので)。
下の子(長男と同級生)は将来的に兄と同じ学校に入学するのだが、その当時は純粋に野球を楽しんでいる感じがした。

ここから登場人物が一気に増える。
長男より先に在籍していた人↓
・上に娘がいる、若いシングルマザーの梨花
・年子の息子達を入団させている父親、五郎丸
・後に私が大の仲良しになり、現在も交流がある美智子

長男と同期入団↓
・下にも息子がいる母親最年少の優愛
・上と下に娘がいるザギトワ
・下に娘がいる由樹
ちなみに母親最年長は恵美子で、優愛とは一回り以上差があった。
この先も登場人物増える予定。
ひとまずこんなところ。

一昨日、長男と久々にプロ野球観戦に行った。
自宅から推しチームのユニフォームを着て、気合い十分の長男。
家を出て少し歩いたところで、現在野球部で部活帰りの恵美子の息子に遭遇した。
別の小学校だったが、現在は同じクラス。
お互いに「おぉ~」と、仲良さそう。
「観戦に行く」と言う長男に、「幸運を祈る」と声をかけていた。
私はと言うと、数年ぶりに会った恵美子ジュニア。
「こんな顔だったっけ?」と、当時の顔を忘れていた。

しばらく歩くと長男がこんなことを言った。
「お母さん、〇〇と〇〇、野球部辞めたんだって」
思わず立ち止まって続きを聞いた。
「野球好きじゃなくなったんだって」

五郎丸の息子と、ザギトワの息子が、野球を辞めた。


息子の少年野球で、未熟者の私が学んだこと⑥|AH (note.com)


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