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【雑記】人生の解像度を上げる

あなたの人生の解像度はどのぐらいだろうか。
ちょっと散文的になるのだが、日々思っていることを少しずつ言語化したいのでここに記しておきたい。

なんのために生まれてなんのために生きるのか…某パンマンの歌ではないが、どこまで詳細に視えているのか…というのは人によるところが大きい。


たとえば、白米ひとつにとっても「ただそこにある白くておいしい粒」と思えばそれだけなのだが、田園があって生産者の方々がいて、天候に左右されながら収穫までに沢山の手間と苦労があってそれから加工して流通し、購買しておうちで炊くに至るまで沢山の工程が前提として存在している。


目の前に無数に存在するモノや人に至っても、そういう背景がそれぞれにあるわけだ。

歴史やマナーなどがわかりやすいと思うけれど、知ること、気づくことによって解像度がぐんと上がる経験をしたことは誰しもがあるのではないだろうか。


そんな難しい話でもない。

たとえば並んで歩いている恋人が、歩幅や歩く速度を合わせてくれてそっと車道側を歩いてくれていることとか、こちらが気づかぬうちに愛を示してくれることがこっそり存在したりしている。

それにハッと気づけると、嬉しい気持ちになるし感謝の心が芽生えるだろう。
愛されてるなあと実感し、さらに相手を愛しく感じる。
感謝に溢れた人生は、疑いようもなく豊かだ。

モノを持っている、持っていないではなくて
愛し愛される、守り守られるだけではなくて
ただ見つけて感謝する。
これだけで人生は好転する気がする。


わたしは無理矢理に作り出したポジティブ思考がすごく苦手だ。
なんでもかんでも楽天的に考えたり、自分の心を無視して無理に明るく振る舞うのが嫌いなのだ。
それが癖になると、他人にもそれを強要する。
一時的な心の避難なのに、向き合うこと自体がネガティブだと感じて忌避し、だんだん感情が麻痺してくるのだと思う。
ポジティブは押し売りになると、途端にその人の背景が脆くなる。
信用できなくなるのだ。


人間、楽しいこともあればネガティブなことも当たり前に起きるし、それがあるから大きく成長することもあると思っている。

基本能天気ではあるのだが、わたしは結構凹みやすいし割とすぐに傷ついてしまうほうだ。
心理学でいうところの、繊細さんといわれるHSP(highly sensitive person)のような気質があり、環境感受性、あるいは感覚処理感受性が極めて高いほうなのだと思う。
※診断するようなものではないのであくまで気質があるというだけ

ただネガティブな影響を受けてネガティブになっていたとしてもそれも自分自身だし、それがあることでわたしが大切にしていることとか曲げたくない信念が浮き彫りになる。
ネガティブな心もわたしはとても大切にしている。

それをさらけだすといわゆるメンヘラとか言われるわけであるが、私からすればメンヘラはネガティブに縋って自分を不安にさせていく循環の中で誰かに救われたいと他人に期待している人のことを指す気がしているので、それには当てはまらないとは思っている。
自分のことは自己解決するし。
まあしかし他人の印象は他人のものなので、好きなように思ってもらって全然構わない。


また、ネガティブがわたしの心を守ってくれることもある。
わたしは接客業をしているがこの特性のおかげなのか、常にではないにしてもお客様の感情がわたしの体に流れて入ってくるようにわかることがある。
ネガティブな感情もポジティブな感情もどちらもだ。
ポジティブな感情にはたくさん元気をもらえるし、ネガティブな感情にはいち早く気づき、クレームになる前に対処することができる。
なんなら、ちょっと理不尽なクレーマーであっても試行錯誤してるうちにお得意様にまでなったりする。

全ての場合というわけにはいかないだろうし、目の届かないところもあると思うのだが、私が接客する中で大きなクレームが出たことはないし、他のスタッフからクレームでヘルプがきてもすぐに対応はできる。
ネガティブに敏感だからこそできることだと思っている。

だからスタッフには、ちょっと頑張ってみて無理そうなら私にどんなタイミングでもいいから言って代わってね!責任はなすりつけろ!と伝えている。(言い方)
この特性がなくても責任者はそうあるべきだと思っているけど、わたしはその点では自分の能力がとても好きだ。


ただ反動も大きい。
多くの大きな感情に当たりすぎると、心身ともに大きく疲弊してしまう。
ただスタッフたちがそれをわかってくれていて、私に他の負担がないようにそれとなくいつもケアしてくれる。

仕事だしお互い様なのは当たり前…なのかもしれないけれど、この信頼関係があること自体がわたしにはありがたいことなのだ。

スタッフひとりひとりの背景を把握することも、お客様がどちらからいらして何を楽しみにしているのか知ることも、仕事全体の解像度が上がっていく要素のひとつだ。

そしてスタッフにもお客様にも感謝ができる今の環境は、わたしにとってすごく豊かな仕事人生だなと思うのだ。

ただ、これは仕事に限ったことではない。
今目を開いて、目の前にあるモノにも誰かの思いや心がこもっている。はずである。
自分の愛するモノや人に対して、内なる歴史に尊敬と感謝をして生きていきたい。
しかも思いが大きいものであればあるほど、モノも人も魅力が増すように思う。

だから常に深く思考し、自分にしっくりくる答えを見つけてそれを太い信念の軸にしていくことが必要だ。

それが結果的に自分の魅力を上げることに繋がる。

魅力のある人はいろんな人から理解したいと思われる。ファンがつく場合だってある。
そうなると生きやすくもなっていく。

人生が豊かになるのは難しくないのかもしれない。
モノやお金があるにこしたことはないけどね!笑
そこではない豊かさを常に持っている人でいたいと強く思う。


どなたかの参考になれば幸いである。

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