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2025年賀正と、2024年の振り返りができない話
新年あけましておめでとうございます。
昨日の大晦日から一年の振り返りをしようと試みていたのだが、ぜんぜんうまくいかなかった。
過去を見るのが苦手なのか切り替えが早すぎるからなのか、普段から過ぎたことを思い出す…ということをあまりしない。
(ただし反省は身に刻む)
努力してできるようになったことも、自分の中で当たり前になればそれでよくて、いつできるようになったかなんて大した問題ではない。
目標は大きいものがあるだけで、それ以下のものは通過点としか捉えられないんだなと改めて自覚することとなった。
ただ振り返ったときに、自分の軌跡を見て頑張ったよねえうんうん!と自覚することが必要ならやるべきだろう。
振り返りをやろうと思ったけれど、思い返せば返すほど、わたしには必要なかった。
自分が思い描く姿を叶えるにはやって当たり前のことばかりで、むしろやりたいことやできてないことにフォーカスされる。
それほどの実績がなかったとも言えるのかもしれないが、わたしにとっては様々な目的を達成した年ではあった。
それでもこうなるのだから、心も体も前を向く方が合っているらしい。
過去は通過点に過ぎないが、未来ではそれが線になることを知っている。
自然と線になることも沢山あれば、わざと未来に線を引いていくこともある。
後者ができるようになったのは30代半ばを過ぎてからだ。
2025年が始まったので、今年の目標をあらためて書き記すとともに、せっかくなので2024年だけでなく線を描いたこの10年をざっと振り返ろうと思う。
なぜなら1985年生まれの私は、今年40歳の節目を迎えるのでェ…!(受け入れ難い)
はっきり言ってしまうと、2016年から2022年ぐらいまでの期間、すなわち31歳から37歳ぐらいまでの6年間はほとんど記憶がない。
2016年に結婚をして2017年に子供を産んだ。
母であること、母になることに必死だったことと、仕事も始めてすべてを子供と仕事に捧げたと思う。
良い母親であるかはわからないけど、息子はとても素直で聞き分けのいい子に育ってくれている。
それが良いか悪いかは別の話で、親の都合だとは思いつつも、わたしにとってはとても優しく思慮深い子に育ってくれていてホッとしている。
嫌な気持ちになったり、友達や周りの大人の顔色を常に伺うようなことがなく伸びやかに育つようにこれからも努めるつもりだ。
子供の手が少し離れたところで嫁入り先の仕事に入り、社員になり、女将不在のまま若女将となって、コロナ禍に正式に女将になった。
上司不在の中、私の中の女将像を少しずつ作り上げ練り上げて、接遇チームを作っていく。
コロナが終息しそうになっては再燃することを繰り返し、沢山の人を迎え入れて組織を構築しては解散することを繰り返した。
日常的に吐くほど精神的にしんどかった。
売上は前年比99%減収。見たことのない数字。
独身時代はそれなりに稼いでいたつもりなのだけど、そのときの資産をすべてお店に投入した。
数十万とかのレベルではない。
それまでの個人年金や保険も解約し、もちろん貯蓄も崩して、投入した金額は1,000万をすぐに超えた。
融資も受けたが、だからといってコロナ禍では何か最善策があるわけでもない。
100万200万のお金が小銭のようだった。
いよいよコロナが本格化すると当時雇っていた社員に全員辞めてもらい、すべてゼロにした。
料理はどうするか、接客をどうするか、融資は、固定費の支払いは…
過去の話をしたくないのは暗い話が多いからなのかもしれない。
料理人が合わず、夫も不在の中、包丁を振り回されながら啖呵切られたこともある。
怯えるパートさんを守るためにも、わたしはすぐスマホから警察に電話できるようにしながら彼を叱り、対応したこともあった。
不思議と怖くなかった。
お客様を満足させる女将としての責任のほうがわたしには重くて、むしろ斬りつけられるぐらいのほうが理由が立つとさえ思っていた。
それほど究極な精神状態だったと思う。
結論からいうと、今はよく働いてくれる若い調理人たちに恵まれ、専務や接遇もよく働いてくれる社員、わたしの代わりも務められるほど段取りがうまくなった社員、接客が好きな配膳パートさん、帰ってきたベテランさんたちがお店を切り盛りしてくれている。
絶望から始まった女将の仕事だったけれど、接遇レベルを上げると皆もよくついてきてくれた。
今、まだ理想には届いてないが環境としてはとても幸せだ。
過程をみんなで楽しめている。
ただ、4年のコロナの痛手とロシア侵攻による物価の高騰は生半可な経営手腕では到底まかなえない。
最大効率を求め、お客様の満足度は維持したままで料理や飲料の見直し、配膳と提供方法の見直しを徹底した。
最小人数で1日200名接客という一見無謀なこともしたけれど、すべて計算した結果、うまくできてむしろ満足度が高かった。
こういった成功体験を少しずつ積み重ねている。
まだ十分とは言えないが、この先もそうやって少しずつ改善をしていく。
2025年もそこに変わりはない。
ひたすら改善していくのみだ。
わたし個人の目標としては、女将としてもっと良い結果が得られるようにすることと、個人でやりたい事業を法人化して未来に繋げたいと思っている。
詳しい今年の話はまた改めてしようと思う。
2025年のやりたいことリストが100項目を超えてしまったので、今日から早速消化していかないといけない。
改めて、どなたさまにとっても、素敵な1年となりますように。
今年もどうぞよろしくお願いします。
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