栄村春風景
長野県下水内郡栄村。
長野県最北の村。
写真は2019年6月の風景。
長野県最北に位置する栄村。
この村に初めて訪れたのは2010年。
地図を見ながら温泉浴場を探しているときに、JR飯山線横倉駅から徒歩で行ける百合居温泉を見つけ、栄村箕作地区を歩いた。
千曲川の作る弧の内側に集落があり、集落の外側に水田が広がるのどかな所だ。
百合居温泉はプレハブ造りの簡素な浴場だったが、気持ちの良い湯だった。
初訪問ののち、2年後に再訪した。
横倉駅は新しい駅舎に変わっていた。
箕作地区に入るとあちこちで金槌の音がしていた。
家を新築しているところだった。
新築ブームか?などと思いながら集落内を散策した後、はたと気付いた。
東日本大震災の翌日に長野県北部地震がこの辺りを襲ったことを思い出した。
駅は、倒壊の危険があるため建て直され、駅前も一部の家が倒壊し撤去されたらしかった。
箕作地区の金槌の音も地震により倒壊、倒壊の危険のある家が新たに建て直されている音だった。
私は吞気過ぎる旅行者だった。