上級国民なら忖度、転落すれば見下すのですね
あの重大な交通事故を起こした元高級官僚が投獄されていた刑務所で死んだとのことです。世間では「元上級国民」と呼ばれていた人物ですね。この件については、被害者遺族のご立派な態度など、色々と考えさせられることが多く、正直、軽々しく発言できません。
ただ、ひとつだけ断言できることがあります。それは、この人物に対するマスコミや世間の扱いのあまりの不平等さです。
ご存じの通り、彼は現行犯にも関わらず、「さん」や「氏」、「元院長」といった敬称で呼ばれていました。まるで被害者の一人であるかのように。一般人が同じような事件を起こせば、容赦なく「容疑者」呼ばわりされるでしょう。逮捕されたかどうかで、これほどまでに扱いが変わりすぎるのは、あまりにも不公平だと思いませんか?
そして、死亡の報道を見てさらに違和感を覚えました。記事では「受刑者」と呼ばれ、「死亡」などという表現が使われていました。これと対照的に、お亡くなりになった声優の堀絢子さんの訃報では「死去」と報じられていました。
声優の堀絢子さん死去 89歳老衰で 「忍者ハットリくん」「ムーミン」のミイで人気(スポニチアネックス)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b52585dbfd4d0ff28013ca850a3c40326630ba36?source=sns&dv=sp&mid=other&date=20241126&ctg=ent&bt=tw_up
もう「上級国民」ではない、犯罪者なのだから、「死去」なんかではなく「死亡」で十分ということなのでしょうか。
彼は、過去に官僚や技術者として社会に貢献したにもかかわらず、ただの犯罪者以外の何者でもない扱いです。過去の功績と今回の重大な犯罪行為は、分けて考えるべきでしょう。
地位や権力によって、人はこれほどまでに違う扱いを受けるのかと、悲しくなります。