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車から人中心の都市計画へ。自家用車より路面電車

宇都宮市のLRT、路面電車が開通されてからしばらく経ちますが、多くの方に利用されている様子を伺い、大変嬉しく思います。計画段階では、さまざまなご意見があったと伺っておりますが、今では延長計画も進むなど、市民の皆さまの足としてすっかり定着されたとのこと、誠に素晴らしいことと思います。
かつては、私の住む街にも路面電車が走っていましたが、自動車が普及するにつれて、道路をふさいでしまうという課題が浮き彫りになり、残念ながら他の都市と同様に、地下鉄へとその役割を譲ることとなりました。現在、路面電車が残る都市は、地下鉄を建設するには規模がやや小さい都市が中心であるように見受けられます。
都市計画は、自動車が主役の時代において、人よりも車中心に進められてきたと言えるでしょう。私も、運転が苦手で、短距離の移動ぐらいしか車を利用しないことから、公共交通機関の充実を切実に願っております。バスは、時刻の正確さという点で、鉄道にはかないません。
「移動権」という言葉がありますが、高齢化社会を迎えた今、誰もが自由に移動できる権利を持つことは、ますます重要になってきていると考えます。しかしながら、車さえあればどこへでも行けるという時代は、もはや過去のものとなりつつあるのではないでしょうか。
都市を、自動車中心から人中心へと転換していくためには、路面電車の復活が一つの答えと言えるかもしれません。宇都宮市の成功例を参考に、多くの街でも、再び路面電車が走る日が来ることを心から願っております。

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