前田 治郎
いつものように親のタスポを持って自販機でタバコを買った、近所の売店のおじちゃんは見て見ぬふりしてるしもはや見慣れた日常なんだろうな。
前まではその辺のおじさん共に金を渡して代わりに買ってきてもらっていたがたまに偽善者が通報しようと俺の腕を掴むのでそのやり方は辞めた、卒業生の奴らはコンビニで普通に買ってやんのしかも誰かのバイクに乗ってイキリ散らして地域の珍走団だってさ、ほんまクソだせぇな。俺はそういう不良どもは嫌いだ。
朝方のタバコはやっぱり違ぇや、別にいつもの銘柄とか、タール?ニコチンだっけな、まぁいいや。そんな事なんざどうだっていい、とにかく俺はそういったクソ有名なタバコとかは知らねぇけど吸いやすいやつを適当に吸ってら。
「…そろそろ帰るか、」
家まで1分もかからねぇ距離なもんで楽チンだ。
今日は学校行こうかなと思いつつもタバコを石ころのある砂場に捨てて帰ろうとしたらしがないジジイがまるで成長しない我が子のようにクッソウザく、こう話してきた。「コラ、ここは公共の場なんだぞ、テメェ見てぇな他所のもんが俺の公園を汚してええわけないやろ?さっさと持ち帰って帰った帰った。」
勿論、走って逃げた。怒号が聞こえた気がするがそれはもう溶けたこと、全部チャラさ。
だが怒られたのでストレスが溜まった、やっぱり学校はキャンセルしよ。