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あやとり家族33

我慢、努力、頑張り。全てが認められない小学校時代。助けてくれないお母さん。

臨海学校が近づいたある日、どのくらい泳げるかのテストがあった。
海に行った時に、同じくらいのレベルの生徒たちにグループ分けするためだった。

私は、泳ぎは得意でクラスの中でも上位レベル。だから必然的に1番上級のチームに入るだろうと思っていた。

テストの始まり。5人くらいずつ泳げるところまで泳ぐ。
ダメだと思ったら足をついて立つ。

グループ編成は4つ。そのグループごとに受け持ちの先生も変わる。
①200m以上泳げる
②100m泳げる
③50m泳げる
④50m以下、もしくはあまり泳げない

私は200m以上泳いだ、だからグループ①に入ったと思った。

しかしグループ発表の日、私はグループ②だった。
”なんで?”ってもちろんなる。

その代わりだろう、100mしか泳げないミホちゃんが①に入っていた。

それもそのはず、①の受け持ち先生は担任の山田先生。
ミホちゃんんは先生の1番のお気に入りの生徒。

どうしても自分の手元に置いときたかったんだ。で、跳ね除けられたのが私。

何をしても認められない、頑張ったのに誰からも何も言われない。
こういうことをがある度に、お母さんに伝えるけど相変わらず無機質な対応。

私がどれだけ悔しいのか、もう言っても無駄なんだなって感じた。
そのくせ裁縫箱にせよ、絵の具にせよ我慢させてはいいように扱われて。

臨海学校に行って海に入ったが、グループごとに行っていい地点が決まっていて、それより先には行ってはいけない。

私はたくさん泳げるのに、もっと遠くに行きたいのに。
①のグループが遠くで楽しそうに遊んでいる姿しか見えなくて。

もちろん山田先生はミホちゃんのそばにべったりと寄り添っている。
本来そこまで泳げないから、守らなければならないからね。

先生としてというより、男としての対応に見えた。海の中で抱っこしてみたり、
まして水着を来ているから、ロリコンの山田先生にとっては天国。

この先生、ミホちゃんが中学校に入学した後も自宅に行って勉強を教えていた。
家庭教師だ。このことが教育委員会にバレて指導を受けた。

そんなミホちゃんのお母さんは、世間体を気にしたり噂話が大好き。
私も小4の時に「ももちゃんのお母さんって何歳?お姉さんは何歳?」って聞かれたことがある。

計算すればすぐにわかること。私の長姉は腹違いってことくらい。
それを確認するために私に聞いてきたんだ。

そのことをお母さんに話すと「なんで子どもにそんなこと聞くのかしら」って怒っていた。けれど、それ以上のことはしない。

親がこれだから、ミホちゃんも可哀想といえば可哀想だが。
言われたこっちの身にもなってみろ。

案の定その後、ミホちゃんのお母さんがその話を広げて、友達からも「お前の姉ちゃん本当の姉ちゃんじゃないんだろ、計算合わないもんな」って男子から揶揄われて。

結局我慢と、頑張っても努力しても報われないままの小学校時代だった。

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