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あやとり家族二十七

人間には男女の区別があるということがわからなかった小1のももちゃん。

私は人間に男女という区別があることを知ったことはない。
ただ、自分は女なんだということがわかって男ではないと理解したまで。

LGBTQとかそういう難しい考え方ではなくて、小1のももちゃんが純粋にわからなかったこと。

だから、色々なことに疑問を持っていた。
なんでランドセルが赤と黒なのかとか、そういうところは分けるけど勉強は一緒にするし、男女関係なく遊ぶし。

男女という区別がわからないから、区別されるところとされないところの理解ができなかった。

自分がそういうことがわからないっていうのも、他の友達や親がどう考えているのかもわからないし、そもそもそれが自分の中では当たり前の疑問だったから、あえて口に出して聞くこともなかった。

発達障害が疑われる要素は、今思うとこの頃から出始めていた。
さらに、アダルトチルドレンとして育ってしまったことも相まってちょっと変わった子どもだったと思う。

小学校入学前に検診があった。その時母は、ももちゃんのIQが高いと先生から言われていた。

IQが高くて発達障害でアダルトチルドレンというコンボを既に身につけていたんだ。って今更わかったこと。

だからか、足し算はできるのに引き算がわからなかったし。今でもよくわからない。

お昼ご飯が時間内に食べ終えられなくて、午後の授業が始まってもずっと食べていたり。”しょうがないじゃん、まだ食べているんだもん”くらいにしか思っていなかったり。

字を書いたり絵を描いたりするのは大好きで、終わるまでずっとやっているし。「先生にもうやめなさい」って言われてもずっとやってる。

男女の区別がついていないから、男の子たちが遊んでいるところにずけずけと入っていくものだからそのうち「また、ももが来たー」と揶揄われるようになっていった。

お兄ちゃんと一緒に遊ぶ時が楽しかったから、同じようなことをして遊んでいるの方へ行ったまでなんだけど、男女の区別がわかっていなかった私の行動は奇妙だったのかもしれない。

もちろん女の子たちとも遊んだけど、なんか型式ばっているイメージがあって、無理に合わせていた気がする。

あとは他の家はこんなに色々買ってもらえるんだ、いいなーって思っていた。私はいつも2人で1つって育っているから、自分だけのものとして使える友達が羨ましかった。

ここからは、私の予測だけど。母は先生から何か言われていたんだと思う。
だけど、小1だしまだ学校に慣れていないくらいにしか思ってなかったのだと思う。家でも何も言われなかったし。

今の時代に生まれていたら、もっと楽だったんだろうなって本当に思う。



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