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頑張ってるのに本番だとなんで、、?マンスリーテストの目的と点数が取れない理由を解説

SAPIXに通ってると毎月のように来るイベントのがマンスリーテスト。クラス昇降に関わるテストでもあるためお子さんも保護者の方もかなり意識するテストではないでしょうか?しかし中には「頑張ってるのに中々成績が伸びない。。」と悩むお子さんもいらっしゃることでしょう。今回はSAPIXの個別塾PRIVATOでの勤務経験を活かし、マンスリーテストで伸びない原因について解説していきます!この記事では成績が伸び悩んでいる理由を突き止め、正しい勉強法で成績を上げるためのヒントを得ることができます。


1. マンスリーテストの目的

マンスリーテストには習った内容を定期的に確認する目的があります。そもそもマンスリーテストとはSAPIXで1、2ヶ月に1度実施されており出題範囲が決まっているテストのこと。中高でいう定期試験のようなものであると思ってください。
 
このテストは「クラス昇降に関わる」重要な試験でありお子さんや保護者の関心が非常に高いことが特徴です。しかしマンスリーテストの内容の8割は「デイリーチェック」や「基礎力定着テスト」レベルと同等のものなのです。
 
つまりマンスリーテストでは日頃の勉強の定着度がそのまま点数として現れます。そのためマンスリーテストを日頃の勉強の目標として計画を立てることが重要です。

2. マンスリーテストを目標とした学習とは?

マンスリーテストは範囲が決まっている試験であり、直近の勉強でなんとかしようとする方も多いのではないでしょうか?しかし新しく習う量も考えると直前のみの勉強で点数を取ることは現実的ではないです。そのためマンスリーテストの1週間前までに自分の苦手な箇所、☆1〜2程度の問題をクリアしていくことが必要でしょう。
 
 ここで「デイリーチェック」、「基礎力定着テスト」をしっかりと活用しましょう。「デイリーチェック」は授業日の1週間後、「基礎力定着テスト」は約2週間後に計2回実施されるテストです。
 
授業が終わったら、次週のデイリーチェックまでにできない問題をできるようにすることで高得点をとる。そこで間違えた問題はもう1回復習して基礎力定着テストまでにはできるようにする。このサイクルを繰り返すことができればマンスリーテストで点数を取るポテンシャルは整えられるはずです。

次のようなサイクルで復習を繰り返していく

3. 頑張ってるのに成績が伸び悩む理由とは?

まず大前提として「デイリーチェック」や「基礎力定着テスト」で点数が取れていることが必要です。これらのテストで点数が取れていない場合は授業から1週間以内でできない問題を消化できていないケースが大半。そのため日頃の勉強でできない問題をなくすことから始めましょう。
 
しかし「デイリーチェック」や「基礎力定着テスト」で点数は取れているのに。。。そう感じているお子さんも一定数いらっしゃることは事実です。日頃のテストではできているのに肝心のテストが悪いともどかしい気持ちになりますよね。結論から言うとその原因は
 
同じパターンでも問われる角度が異なるとできない
 
というパターンが大半です。つまりテキストやデイリーチェックの問題が少し捻られただけで問題が解けなくなってしまうのです。
 
一方、解き方をしっかり理解していると数値が変わったり問われている内容が変わったとしても解くことができるようになります。ではその土台を作るためにはどのような勉強が必要なのでしょうか。

4. 成績が伸び悩む人が行うべきことは?

成績が伸び悩む人が行うべき勉強はズバリ以下の3つです。
 
①    各単元の解き方の流れやポイントを抑えること
②    なぜその解き方が使えるのかを理解すること
③    解き方が説明できるようになるまで繰り返し解き直す
 
そもそも算数の学習の基本とは各単元で「ポイントを1つ1つ押さえていく」→「そのポイントを自分の力で使えるようにする」という流れです。まず①②の過程で各単元における解き方、ポイントを押さえていきます。いわゆるインプットの過程です。そして③で説明できるようになるまでひたすらアウトプットしていくことで自分のものとしていきます。
 
 例えば次の時計算の問題を解くことはできるでしょうか?
「7時から8時の間で長針と短針のなす角が90度となるのは何時何分か」

時計算の問題はほとんど以下の解き方で解くことができます。
①    ○時00分の図と短針が長針より何度先にいるのかを書く
 

短針は長針の210°前にいます


②    ゴールの状態の図を書く
 

1回目は7:20分くらい、2回目は7:50分くらいだと予想できます


③    ゴールの状態までに長針が短針より何度多く進めばいいか求める
→1回目は長針が短針を追い抜く前なので210-90=120°多く進む
 2回目は長針が短針を追い抜いた後なので210+90=300°多く進む

④    速さの差5.5度で割る
→1回目は120/5.5=7時21と9/11分
 2回目は300/5.5=7時54と6/11分 が答え

仮に問題が解けなかった場合は解説を参考になぜこの解き方が使えるのか理解することが必要です(ポイント②)。例えば5.5度で割るのはなぜでしょうか。それは「1分間で5.5度長針が多く動き、ゴールの○○度多く動く状態となるまでの時間は○○÷5.5で求められるから」です。
 
そして自分で解けるようになるまで繰り返し、最終的に「説明できる」状態に到達すればその問題はクリアということになります。保護者の方は時々「この問題はどうやって解いたの?」と質問することでお子さんの理解度を確認すると良いです。
 
このように解き方を理由とともに理解することが必要です。これで多少パターンが変わっても怖気づかずにマンスリーテストに対応できるはずです。

問題を解く流れはこんな感じです

5. まとめ

いかがだったでしょうか?算数の問題は説明できるようになる状態がゴールであり、解き方の理由まで理解することで大きな力をつけることができます。現在マンスリーテストの成績が伸び悩んでいるお子さんは「なぜこの解き方なのかな?」「自分で説明できるかな?」と気にかけながら勉強することで本当の意味で問題の解き方を理解できるようになるでしょう。

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