船井電機 破産・・・労働組合の役割り
とんでもないことが起きた。「世界のFUNAI」で有名だった船井電機が破産。
給料日の前日の午後に500名の社員が集められて、即時での一斉解雇が通知された。給料も未だに支払われていないとのこと。
経営者が判断を誤ると社員が路頭に迷う。これが現実に起きた。
経営不振は以前から起きていた。経営者はなんとか立て直そうとしただろう。しかし、坂道を転がるが如く、破産に至る。
この間、経営者は社員に事実を伝えてはいなかったようだ。この時点で先ず経営判断が間違い。
組織の建て直しを一部の人間のみで出来た例は稀。過去の歴史を見てみれば、それは明らか。
可能な限りの情報と状況を伝え、組織の立て直し策を「労使で共有」することが重要だった。
また、労働組合は何をしていたのか?これだけの企業であれば、労働組合は存在しているはず。実際、電機連合のHPにも直加盟組織として掲載してある。
船井電機の労働組合が日頃からどんな活動をしてきたのかは分からない。しかし、労働組合が労組員の雇用と身分を守らずして、何の為の労働組合か。
労働問題に限らず、こうした問題は初動が重要。そしてその初動が出来る行動を常日頃からやる。
換言すれば、毎回の団体交渉がどこまで踏み込んだ交渉だったか。労組の会議は行事化してなかったか、等。
映画監督の宮崎駿氏は言う。「大事なものは、たいてい面倒くさい」。
労働組合の日頃の活動も、たいていは面倒なものだ。しかし、そこは労組員の雇用と身分を担っている。
改めて労働組合の「日頃の活動が大事」と考える。
船井電機の解雇された方々の再就職や支援等が万全におこなわれることを願う。