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デジタルライターというしごと 1
書店に並んでいる「はじめてのWord」みたいな、デジタル関連書籍、どんな人が書いてるのか、想像したことある?たぶん、ないよね?
この手の書籍のライターには、2種類いる。
その1 デザイナーやプログラマーなどの専門家。そのアプリやサービスを隅々まで使いこなして、高度なテクニックを紹介するライター。
その2 職業ライター。デジタル関連について専門知識は高いけれども、そういったものを"わかりやすく書く"ことを生業としているライター。
ぼくは、後者の方だ。初心者から中級者向けのアプリやハードウェアの使い方を書く。WindowsからExcel、Word、デジカメやiPhone、スマートスピーカーまで、オールラウンダー。難しくて、ややこしいことを初心者向けに易しく、わかりやすく書く。
図解書は、読者に手を動かしてもらわなければならない。1ページにスクリーンショット(画面の写真)が何枚入るか計算しながら、1セクションの構成を組み立てて、章全体のバランスを見ながらセクションを組み合わせる。そして、指定されたページ数を埋めるべく執筆していく。図解書を作成する労力の1/3はパズルだ。コラムは、知りたいことは何かを考えながら、長くても400文字まで収める。でなければ、飽きてしまうからだ。1文は長すぎず、短すぎず、リズムを考えてまとめる。1ページにコラムは2つまで。客観的な事実のみを淡々と伝え、基本的に主観的な感想は書かない。
で、1日、8時間から10時間仕事をして、1か月~1か月半かけて250ページ前後の本を書きあげる。フリーランスに、土日祝日はない。家族・生活のために使う時間とのせめぎ合いだ。風呂、食事、息子との遊びの時間…自宅が仕事場だから、仕事のピリピリは家族に伝播していく。会話の端々に針がチクチク顔を覗かせ、切羽詰まってる時ほど、喧嘩やトラブルが起こるのだよ。はぁ…。そんなことをもうかれこれ22年続けている。