変化が激しい今こそ社内体制を整える

みなさんこんにちは。マルケー企画株式会社の細田です。
いつもnoteをご覧くださり、ありがとうございます。
今回は、社内体制の適正化とNo2などの人材についてお話しします。

激動の社会情勢だからこそ現状を見直す

新型コロナウイルスが猛威をふるい、世界情勢が大きく変化し続けている世の中ですが、その変化の波は中小企業にも大きな影響を与えています。
モノの売り方、働き方などが変化し、それに対応できない企業はどれだけ老舗であっても良いサービスを売っていても、生き残ることが難しくなる事態も出てきました。

そんな中で、「こんな時代だからこそ新しい事業を!」と叶える経営者を多く見かけます。感染症対策等含めて「今だからこそ」のチャンスもあるとは思います。ただ、見通しが悪い昨今に漠然と「変わらなくては!」と、がむしゃらに新事業やサービスを出すのは、リスクの方が高く、結果も出にくいと想定できます。

そこで、私は”今だからこそ変化に強い組織づくりをすべき”と考え、「社内体制の適正化」を提案しています。
過去であれば考えられていたであろう「長期的なビジョン」が、今となれば5年、3年どころか1年先ですら見えにくく、考えることが難しくなっています。なので、見通しの悪い”新しいことへの挑戦”よりも、予測が立てやすい”既存のものを適正化”することで、比較的低コストで着実かつ短期的に売上を立てていくことが「勝ち筋」になります。
店舗や人材、在庫などのあらゆるものを適正化して、変化に強い状態を作ることができれば、まだまだ不安定な時代でも生き抜ける確率が上がっていきます。

社内体制のキーマン「No.2」の重要性

大企業では社長の下に、No2なるポジションがいます。
意見を交わすことで社長の意向をサポートすることや、社長が手を回しにくい社内のまとめ役を担うなどブレーン的な存在で、とても重要な人物と言えます。前述した「社内体制の適正化」にも活躍する場面は多いでしょう。
しかし、中小零細になるとそこまで人材を充実させる力がないことや社長が好まないことで、No2が不在の企業も多くいます。
代わりに「コンサルタント」の力を借りる企業もいますが、対応できる範囲に限度があるコンサルタントが、会社の一員として働くNo2と同じ役割になることは難しいでしょう。

とはいえ、No2の確保には高いハードルがあることも事実です。
まず、No2の役割を全うできるスキルを持った人材は、なかなか転職市場に現れません。万が一現れたとしても、「引くて数多」な状態なので、自社を選んでくれる確率は高くないでしょう。
そうなると、成功している会社からヘッドハンティングしてくることを考えますが、それには相当の人件費がかかります。人件費を出して良い人材をヘッドハンティングできたとしても、事業の利益が追いつかなければ経営を圧迫してしまいます。では、No2確保のために事業利益を上げようとなっても、利益を上げるためにはそれ相応の人材が必要となります。

このように、No2を獲得したくてもそのためにクリアしなければならない課題が溢れ、それが堂々巡りとなり、No2を獲得できないままに終わってしまう企業はたくさんいらっしゃいます。

給料を上げることの効果

昨今は、どの企業でもNo2どころか一般も人材不足が叫ばれています。特に、優秀な人材は簡単には集まりません。そんな中でも人を集めたいなら「給料を上げる」ことが確実で、一番わかりやすく短期間で効果が出しやすい方法です。
「給料を上げる」ことで得られる効果は求人だけではありません。例えば、給料を上げることで社内全体の動きを活性化することもできます。

まず、給料が普通水準の人は、会社が用意した仕事を淡々とすることがほとんどです。それ以上のことで能動的に動くことはあまりありません。
ですが、給料が高水準の人は、自ら仕事を獲得しにいくなど、自社を良い方向に促すために自発的に動きます。
元々のスキルや性格によることもありますが、高い給与を設定すれば「高い給料をもらっているのだから、普通に働いているだけではダメだ」という思いが働き、ただ働くのではなく自ら会社に貢献できることを考え行動する可能性が高まります。

また、この効果により本人が給料以上を稼いでくるようになると、社内の給与制度に当てはまらないようになっていきます。それにより、次のようなループが生まれます。
①給料以上の売り上げを作る
②結果等から昇給の交渉ができるようになる
③交渉の結果給料が上がる
④給料が上がったことでさらに頑張る
⑤会社の売上がさらに上がる
このループの副次効果で、周囲の人材もモチベーションが上がるため、会社全体の底上げにつながります。
ただし、こういった優秀な人材は周囲からの僻みや妬みなどの対象となるため、経営陣が守ることと、本人がある程度強いメンタルを持っていることが必要です。

このように給料を上げることは良い効果を生みますが、給料を上げるためには十分な利益が必要になるので、時には利益構造を見直さなければいけないこともあります。しかし、利益構造を見直すことは「経営責任」になり、自分を否定することに繋がりますから、経営者は前向きに取り組みにくいと感じることもあるでしょう。

これからも変わり続ける情勢に対応するために

今回は、不安定な情勢だからこそ必要な「社内体制の適正化」と「No2などの人材」についてのお話でした。コロナ情勢が落ち着いて、それが当たり前になってくると「コロナだから」が通用しなくなっていきます。
これからも続く変化に対応するために、新事業構想よりも重要なこと、「横から目線」で物事が考えられるNo2の存在は、どの規模の企業においても必要なことかと思います。

私は、ビジネスに関するお悩みやご相談をお聞きする「1on1雑談会」を個人的に行なっています。事業形態を問わず、経営者の方や会社員、個人事業の方まで幅広くお話をお聞きしていますので、詳しくは当社Webサイト、TwitterのDMにてメッセージください。

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