#31 『細々健康#1 玄米先生の弁当箱第1巻より』
こちらの記事3134文字です。 読了所要10分、おおよそ10分です。(※私の読書所要時間300文字/分で計算しました。)
今回ご紹介させていただく記事は、次のような方に(もしかしたら)オススメです。
☑️健康志向の強い方
☑️日々の食事のルーツなどに興味のある方
☑️食材を余すことなく使いたい、というような節約思考の強い方。
☑️自炊の機会が多くなった方
☑️日本の食文化などに興味のある方
『玄米先生の弁当箱』のご紹介
『玄米先生の弁当箱』という漫画をご存知でしょうか?
私はこちらの作品が今この時点(2024年12月現在)、とても響く内容であるように思えて仕方ありません。
現在、私たちの取り巻く環境は、物価高の影響、煽りもあり、節約志向が高まっている状況であると思います。
その節約志向が高まっている中、まず真っ先にと言ってもいい程、考えられるのが食費の節約ではないでしょうか?
更にはここで、食費を節約したい⋯でも健康でもありたい⋯。と考える方もまた多いのではないでしょうか?健康志向の根強さはまだまだ強固であると思います。
この食費の節約思考と、健康思考の根強さが合わさった時こそ、選択肢に出てくるのが自炊ではないでしょうか?
自炊は食費節約と健康維持の両立をしやすいと思います。
財布と健康を守ってくれる最高の自己防衛手段が自炊であると、私は思うのです。
このように思わせてくれたのが、今回ご紹介させて頂く『玄米先生の弁当箱』という作品でした。
先程“今この時点(2024年12月)現在で響く”と述べましたが、これは決して、単に、“今なら流行る”というような刹那的予測をしただけのものではありません。
敢えてこのように強調したいのは、『玄米先生の弁当箱』は普遍的な作品であると思えるからです。
語り継がれるべき、保守すべき食文化の内容を網羅した作品が『玄米先生の弁当箱』であるともまた、私は思うのです。
日々の食事のあり方に迷いが生じた時、疑問が沸いた時など、こちらの作品を読むべき。
そのタイミングが今現在、現時点。
そのように私は思います。
日常のあるべき食事とは何か?というような、日々の食事の本質を考える、原点回帰させてくれる作品がこの『玄米先生の弁当箱』なのです。
共感して頂いた方、是非とも『玄米先生の弁当箱』ご一読下さい。
『玄米先生の弁当箱』第一巻、について
今回は『玄米先生の弁当箱 第一巻』の概要、考察など、私なりに、ご紹介していきたいと思います。
響いたポイント3つ
特に響いたポイント、重要と思えるポイントは3点あります。
1、Culture(カルチャー)の語源
2、食文化を知ること
3、一物全体食
1、Culture(カルチャー)の語源
文化という意味のCulture(カルチャー)の由来はCultivate、「耕す」という動詞の派生語であるそうです。
ということは“文化の始まりは土地を耕すこと”と言えると、私は思います。
“文化”という言葉は、イコール芸術に置き換えられるイメージが強いと思うのですが、それより大きい意味合いとして“人間が作ったもの”という意味合いがあるそうです。
土地を耕すということは作物を作るということ。人間の創造という文化の始まりは、農耕であったことを表しています。
“人間とは他の生命への思いを馳せられる生き物”ということをまず大前提とします。
その上で、人間が人間らしい生活をする上で欠かすことができない芸術、エンターテインメントなどの文化は、作物を作ることを起源、由来とする。
このように考えてみると「食」という言葉が「人を良くする」と書くことがとても腑に落ちます。
2、食文化を知るということ
上記1のように文化という言葉の由来を押さえた上で、本作で主人公の玄米先生こと結城玄米(ゆうきげんまい)は、「食文化を知るということはそれぞれの食べ物にまつわる物語を食べること」と生徒に表現しています。
しかし生徒はその言葉の意味合いをすぐに理解できませんでした。
「食文化を知ることは、物語を食べること?」
私もよくわかりませんでした。
その後、玄米先生と生徒たちはある金持ち生徒の別荘で糠漬けの珍味を食すという課外授業を行います。
その一環で自分達で釣った魚を食すということもします。
ここで今回の課外授業のきっかけを作った金持ち生徒が、塩を振って焼いただけの川魚に感動します。
「なぜ一段と美味しく感じるのだろう?」
ここでその生徒は「物語を食べるとはこういうことか」となります。
その理由は「その川魚を食べるまでの過程にある」ということに気付くのです。
「物語を食す」とは誰かが作ってくれた食べ物を食べるという意味合いも当然あると思います。人間一人では決して生きていけない、というような意味合いです。
しかし、その金持ち生徒が気付いたことのように、皆んなで釣った魚を焼いて皆んなで食す、という過程もまた、その食べる物語に含まれているのです。
「最高の調味料は空腹」の次に、納得させられました。
3、一物全体食
一物全体食とは食材を丸ごと使い切る食事法です。
普段捨ててしまうような皮や根っこなども無駄にせず食したり活用しようという試みです。
『玄米先生の弁当箱』では、具体的に、まず、玉ねぎを利用した一物全体食の方法が取り上げられています。
玉ねぎの皮を捨てることなく、煮詰めることで出汁として利用します。
玉ねぎの皮の成分は以下の通りです。
・硫化アリルという成分による発汗作用
・ポリフェノールの一種とされるケルセチンによる血管強化、骨粗鬆症予防、アレルギー症状緩和。
次にジャガイモの皮に凝縮された生命力について紹介があります。
ジャガイモの皮の芽にはもう一度ジャガイモが育つために必要なビタミンや酵素がふんだんに含まれていると紹介されます。
ジャガイモの皮と身をそれぞれ土に入れた場合、皮からは芽が出るものの、身からは芽が出ることはなく溶けてしまうといいます。
これらのことから、野菜の命を守る皮を向いて中身だけ食べるという事がいかにもったいないことなのか、ということが示されます。
「食事はバランスが大事」とはよく聞きます。
しかし、最もバランスが取れた食事法はそこにある生命を偏りなく全て頂くこと、だとします。
ここで、これが「一物全体食」であると、述べられます。
皮や根を当然のように捨ててしまっているという行為が、お金をドブに捨てるような行為に思えてきます。…お金に例えるのどこかやらしい気もするのですが。
すぐに始められそうなアクションプランの提案
私自身、率先できておりませんが⋯すぐ始められそうなアクションプランを提案させて下さい。
1、「カルチャー」の語源は実は農耕!というウンチクをどなたかに伝える。
→このようなこときっかけに他の芸術などの文化にも興味持てる方いらっしゃる気がするんですよね。副産物的といえば良いのか⋯。
2、普段の食事に物語を見出す。
→巡り巡って食糧危機対策になる気がするのです。
3、一物全体食を試みる。
→お金ドブに捨てられないですし…。
何かしら実践されてみては!
…と言う以前に私めが率先しなくてはいけませんよね。
実践できたらその都度ご報告していきます!
おわりに
改めまして『玄米先生の弁当箱』おすすめです!ぜひ一度、ご一読下さい。
ここまでお読みになっていただいた皆様、誠にありがとうございます。
また、このようなアウトプットができる環境を提供してくださるnote運営の方、誠にありがとうございます。
ここで、厚かましいお願いであるのですが、もし共感していただければ「スキ」していただけるとうれしいです。
改めまして貴重なお時間いただき誠にありがとうございました。
これからも引き続きよろしくお願い申し上げます。