4. 給料振り込みが、無くなった。

退職後、社会人になって初めて、今後の予定が、まるでない！w

普通は転職先を決めたり、副業してある程度目処がたってから退職するものだ。それを具体的なものを何も持たずに、新卒入社以来長年勤めた大会社を辞めるのだから尋常じゃない。

もちろん、やりたいことや構想はあるけれど、どれもこれも初めてのことばかりで、ウソみたいだけど具体的に進んでいるものは、本当に何もない。

だけど不思議なもので、なんだかうまく行く気がしている。

いや、正確には、うまく行く気持ちもあるけれど、銀行アプリの口座に毎月25日に「キュウリョウ振込＋◯◯万円」と入金されていたものが、今後は”全く無くなる”リアル度が高すぎて、想像するだけでたまらない、という思いとが交錯しているって感じ。

なぜ、それでも自由に本音で生きることを優先するのか。それはここ数年で出会いが変わって来て、考え方や価値観、行動が変わったからだと思う。

これまで空気を読み、周囲に合わせながら、大きな波風を立てずにスムーズに業務を進めることこそがスキルだと思っていた。でもそれはたくさんの我慢が必要だったし、自分を押し殺して来たことに他ならない。しかもずっと。

...自分って、何？

思い出したくもない恥ずかしい失敗も、少しだけどうまく行ったことも、良いも悪いも関係無く、自分の正直な気持ちや性格など全部丸ごと、そのまま受け容れて、OKを出してあげて、そして深いところでそんな自分を受け止めてみる。

そうして行くうちにで、自分が良いものだと考えているのは何か、どんな世界観が好きなのか、隠くれていたものが少しづつ見えて来た。

言い方に配慮しながらも、考えや意見をしっかりと"言葉で表現する"ようにしてみたら、周りの環境がじわじわと変わって行った。良い方に。

表現すること、行動することで、明らかに出会いも変わって行った。

著名人では、本田健さんやHappy、斎藤一人さん、本田晃一さん、吉岡秀人さん他、リアルや書籍・Youtubeなどの新しい出会いもあり、目から鱗のことばかり。

そして、見事に共通しているのは

たった一度の人生

自分軸で、楽しくわくわく生きること。

ある意味生まれ変わることができ、本当に感謝しかない！

今では少しは自分に頑張ってるよなーって褒めてあげられるようになったし、
もっと自由でいいんよー
もうちょっと冒険しちゃう？
そんなもんでいいの？
など随分自分の本音を受け容れられるようになったと思う。

ココロの中に、誰よりも私のことを理解してくれている、優秀で心優く、ここぞという時の押しが強い心コンシェルがいて、会話する感じ。（変でしょ。）

その心コンシェルと対話しながら、自分を受け容れ、許し、本音に従って行動することで、環境の好転がリアルで起こり、生きていく上でその大切さを実感している。

そんなこんなで、この実感している流れに乗り、思い切って退職し、新しいことにチャレンジする先に一体どんな未来が待っているのか興味津々なのだ。

まずは初めてのハローワークへ行ってその盛況ぶりに驚きつつ、失業給付の手続きを済ませて当面の生活費を確保する。

あー、オレ、今、本物の無職なんだー。

なんてことをしみじみ実感しつつ、いよいよ将来に向けた転職活動ならぬ、やりたい仕事の調査、検討を始める。

いつかはやりたいBar経営、カレー店経営、ネットビジネス、リゾートビジネス、キャンプ場経営、不動産賃貸経営、特産品プロダクト、昔から相談を受けることが多かったからカウンセラーもいいなーと、もう妄想は膨らむばかり。

自由に使える時間がたっぷりあるので、沖縄へ飛んで有名カレー店でバイトしながらオペレーションを習得したり、海辺や図書館で勉強してカウンセラーの資格を4つ取得したり。
また、行政機関やプロダクト企業の社長へ会いに行ったりと必死に調査、検討をした。

もっぱら調査、検討段階とは言え、まもなく数ヶ月が経過しようとしているとき、多くのビジネスは、売上はあっても安定収益化するまでには時間がかかることが改めてわかって来た。

働いた分だけ給料がもらえるサラリーマンと違う「厳しさ」がある。

わかっているけど、思わず銀行アプリを開いて見ると「キュウリョウ振込＋◯◯万円」は入っていない。

入っていないのだ！まじで、無い。

退職したので当然である。
すやすや眠る子供の寝顔を見た時、何だか急に、焦り出して来た。

お金が、入って来ない。

お金が、本当に入って来ない。

だ、大丈夫なのか、これって！？

こわー！！🌀ゾクゾク

でも、今は進むしかない。
しっかり調査、検討して絞り込む段階。

今が正念場なのだ。

そんなおり、見慣れない差出人から一通のメールが届いた。退職時に自分の市場価値が知りたくて登録していた転職サイトからだった。

”貴殿の職歴を拝見し、是非ご紹介したい今勢いのある企業がございます。”

（つづく）