気づかされたなぁ

先日、テレビをザッピングしていたら、
たまたま見かけて、途中から見た番組。

その番組名は、
NHKスペシャル
「認知症の先輩が教えてくれたこと」

四国の香川県にある、とある病院のお話。
その病院は、認知症になった方が、
相談役になり、認知症の方やその家族の
相談を受けている。

相談役の男性の方も
自身が認知症だと診断された時には
大変落ち込んで、引きこもりになったり。
それらを経て相談役になっている。

番組を観ていると、
認知症になった家族を介護する家族側も
認知症とはどういうことなのか、
どう接すればいいのか悩んでる内を
話して相談している。

介護する側の相談役も、
認知症の相談役の家族の方。

日々変わっていく認知症の方、
変わっていく様を見る認知症の家族。

お互いがなかなか理解し合えない
もどかしさや、現実を受け止めきれない
やるせなさとかが共感できることが
たくさんあった。

その中でも印象に残っている言葉がある。

「認知症の人は、認知症じゃない人
より敏感で感受性がすごい」

この言葉は、
介護する夫が、認知症になった妻と
どう接すればいいのかという悩みを
聞いていた時に、相談役の方が言った言葉。

この言葉を聞いた瞬間に、
父のことを思った。

認知症じゃなかった父。
認知症になった父。

比べてみた。

認知症じゃない父は、
部屋の汚なさとかをあまり気にしなかった。
認知症になった父は、
床に落ちた小さなゴミを見つけて、
拾ったりする。
トイレに行くのを急いでいる時でも
ゴミを見つけたら拾う。

認知症じゃない父は、
母がどこかに出かけたら、
行った場所とかそんなに気にしなかった。
認知症になった父は、
お母さんは？と何度も聞いてくる。
気になったずっと言う。

こういう変化には気づいていたけど、
確かに、何かしら敏感になってる。

この番組に出てくる
認知症の先輩の言葉は、
私の心に突き刺さった。

こういう先輩が
近くにいてほしいと思った。

言葉ではなかなか表現できないので、
一度、観てほしい番組です。

NHKプラスというアプリをDLして、
登録したら、見逃し配信を観る事ができます。

HP:NHKスペシャル
https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/