3代目UNITEDANCERS
TUBCを始めた当初、地域イベントでは「チアはどうなるの?」とよく聞かれました。しかし、現在、TUBCでは固定のチア/ダンスパフォーマンスチームを持っておらず、昨シーズンは短期プロジェクト「UNITEDANCERS」をおこないました。今回は、そのUNITEDANCERSについて書きます。
UNITEDANCERS誕生の理由
TUBCはゼロから作るクラブなので、当然、チアについても議論をしました。エンタメが溢れている都心のクラブとして、他クラブと全く同じことをしても埋もれてしまうだけだという認識から出発し、様々な意見が出つつも、これだ!という結論に終着しませんでした。
また、立ち上げクラブとしては興行の費用は大きな負担となるため、優先度を検討して、固定のチア/ダンスパフォーマンスチームを持つことはもう少し待つ、という判断をしました。
とはいえ、有明アリーナ(メイン)は15,000人収容の大きな会場です。まだ見ぬ興行を考えても、会場に来て下さる皆さんのテンションを上げ、試合を盛り上げるには、応援のサポートは不可欠だと考えていました。
そこで、1stシーズンは短期プロジェクトとしての「UNITEDANCERS」を立ち上げることになりました。
UNITEDANCERSはコラボプロジェクト
短期プロジェクトで始まる前から、私は将来のためにチアやダンサーの人脈を開拓していました。全く人脈のない私は、Webで調査したり、アマゾンプライムでチアの番組を見たり、Clubhouseで界隈の人たちのルームに乗り込んで行ったり、知り合い経由でオンラインで話を聞いたり。
その結果、有名ないくつかの団体と繋がることができました。
そのうえで、どうせ短期プロジェクトでやるなら実験的に色々なことをやってみたい。大変なことは承知のうえで、有明アリーナ(メイン)を使う2節分を2団体に分けて相談して、快諾していただきました。
初代UNITEDANCERS
初代UNITEDANCERSは、TokyoGirlsとのコラボでした。
TUBC側の応募で集まったのは3名で、TokyoGirlsからの7名が合流して10人でスタートしました。
10月の本番に向けて、2か月間のリハ。とはいえ、ホーム開幕戦は準備しながら決まることも多く、週2回のリハをしながら構成なども詰めていく作業です。演出側とも調整しつつ、臨機に対応しながら準備を進めました。
既にチームができているところにTUBCからの3名が合流したのでまとまりがあり、またチーム間で適切にフォローし合っていました。
私は、並行してユニフォームを製作。最終的に調整したのはスリットの位置でした。
本番では、ダンスアカデミーやユナイトと一緒にパフォーマンス。ダンスアカデミーにとっては初ステージだったところをUNITEDANCERSがフォロー。ハーフタイムで全員が踊っているのを見たとき、正直震えました。
そして、最初の予定通り本番の2日間が終了するのと同時に解散。その後に取材も受けましたが、周りからも好評でした。
2代目UNITEDANCERS
2代目UNITEDANCERSは、10月のホーム開幕戦が終わってからすぐに始動。2代目はStaygoldとのコラボプロジェクトでした。
初代とはガラリと変えて、Staygoldは3人のディレクター体制で、メンバ10人を本気のオーディションで選考。ここでプロのジャッジシートや選考眼を見ることができました。
2代目は1か月半しかリハ期間がなかったものの、初代を経験したことで本番の流れはイメージできていました。とはいえ、ガチオーディションで集まった10人がチームとしてスキルアップしながら準備していくのは、勿論それなりの大変さがありました。ディレクター3人体制はその辺りのマネジメントもしていたので助かりました。
本番前日には、地元のレインボータウンFMに出演。
本番ではバズーカも扱いながら会場を盛り上げました。また、初代メンバもスタンドから観戦して、繋がりを感じるステージでした。この2代目も本番2日間を終了して解散しました。
やってみて分かったこと
短期プロジェクトゆえの難しさは確実にあります。2か月間ほどの準備期間しかなく、この中でオーディションを経て組成したチームのレベルを引き上げる必要があります。そして、次がないので失敗が許されないプレッシャーもあります。
逆に、短期プロジェクトだから良かった点も見えました。一番良かったのは、1年間固定のチームで毎試合出るとなると活動できなかった人も挑戦できること。実際に、一度引退した人や子供がいる人もUNITEDANCERSに入ってくれて、受け皿としての役割もできたなと嬉しく感じました。
当初、このプロジェクト自体への批判がありましたし、コラボ相手を変えることに対して揶揄するも聞きました。ただ、「良いものを創る」ことが明確なゴールである以上、新しいチャレンジに対して外から色々言われたとしても全く気にする必要はなく、本番の成功に対して役立つアドバイス以外は無視していました。
そんな私から見て改めて感じたのは、メンバへのリスペクトでした。プロではないので、通常は会社勤めやスクールインストラクターなどの仕事があります。平日のリハは21時スタートであることもザラで、もはや単に好きというだけでできるものではありません。また、興行ではほぼ休みなく出ているので体力も必要ですし、パフォーマンスは当然チームワークが求められます。その身体を突き動かすのは、正に情熱です。その姿はもうアスリートです。すぐ傍で数か月間見ていて私が感じたのは、そんなことでした。
UNITEDANCERSで求めること
私は、①良いパフォーマンスをすること②応援で会場を盛り上げること③興行をサポートすること、の3つが大事だと思っています。
①はエンタメの要素として当然必要で、個々人として、チームとしてレベルの高いパフォーマンスで会場を魅了したいと思います。
他方、①だけでは自己満足で終わる可能性もあり、②のように会場のボルテージを上げてチームの勝利に貢献し、③のように全員で興行を作ることも必要だと考えています。
また、いつもプロジェクトの初めにメンバに対して言っているのは、以下のことです。
3代目UNITEDANCERS
TUBCは、いよいよ2ndシーズンに入りました。今シーズンも固定のチームは作らずに、実験的なコラボプロジェクトとして推進します。その中で、今回は3つのことに取り組みます。
2023-24シーズンの合計4節分を担当すること(1節→4節に増加)
ダイバーシティのチームを目指すこと(国籍・性別は不問)
プロモーションやその他試合にも協力すること
今回は、プロデュースはTokyoGirls / ディレクションはMeri氏です。私は前回と同じくバックエンドからサポートします。
3代目UNITEDANCERSの応募が始まっています。チーム同様、UNITEDANCERSにもご期待下さい。