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星月渉
2017年2月10日 19:27
新潮社第16回女による女のためのR-18文学賞一次選考通過作品◇ 黄昏という言葉は、もう少し叙情のある風景に使われる物だと思っていた。日没直後の西の空の夕焼けの名残。一日の終わりを思わせる美しい空の色。 なぜか寂しくなる色。けれど、今の私には空を眺める余裕はない。今や、黄昏はユキナの泣き声とセットの夕暮れ時のことで、その泣き声を聞くと、私の乳房は、自動的に硬くなる。 授乳を