誕生日に◯×した話

 9月10日に、サーティワン+@回目の誕生日を迎えた。
 そんな日に思い出した。かつて書いていた物語のことを。

概要


 OX(まるばつ)高校というシリーズがある。中学生の頃に書いていた、当事流行っていたアニメの顔だけ借りたオリジナルシリーズである。

 内容は、荒廃しきった町になぜか建つピカピカの高校を舞台に、なぜか「野球部」に入部するというストーリーだ。しかし野球部は野球を行わない。行うのはサバイバルゲーム。そして「宇宙で野球をする」というキャッチコピーのもと、巨大ロボットが町に君臨している。
 「なぜ!?」が続きまくるシリーズである。(だいたいフリクリの影響というか……)

シリーズ


 シリーズ、といっても完成したのは3作のみ。

・○×高校(無印)
 主人公、飛鳥俊(あすか・しゅん)が、晴れて○×高校、そしてリノシマの洗礼を受ける話。
 4200文字。

・○×高校(番外)
 2話目にして既に番外。俊がアフロにされるギャグ話。全てギャグではと言ってはいけない。
 1800文字。

・○×高校:疑い屋の話
 悪評を吹き込み、カップルを別れさせる「疑い屋」に俊が挑む話。……というのはプロットの話。実際は占拠された1-E組VS立て籠もり犯の話。最後は通りすがりのサラリーマン仮面(原文そのまま)が悪を倒す。
 4800文字。

・○×高校:日記と窃盗
 主人公である俊が、同級生の長田実亜(ながた・みあ)の日記を盗んで追いかけられる話。
 6000文字。

まとめ


 中学生らしい、夢に溢れた物語達だ。サラリーマン仮面が出てくる下りは意味がカオスの極みだが、結構気に入っている。
 物語を書き始めた頃の、やりたかったことや希望がよく分かるからだ。
 誕生日の今、こんな昔も大切にしていこう。
 そう思った。

余談


 ◯×高校生達を思い出したきっかけは、その元ネタゲームのCDを新品でゲットしたことからである。
 まさかの三宮、20年前のCDも新品で売られているとは。

 20年前の……えっあれから20年も経ったの……?

 ファーストインプレッションはとても良く覚えている。きっとこれから20年経っても思い出せる。

 たまたま見かけたチラシ。あの意志の強い目に射貫かれてしまった。悩み多き13歳には、超絶めっちゃたまらなく魅力的だった。(ただし、この主人公は飛鳥俊ではない。あまりに思い入れが強過ぎて、意志の強い彼はサブキャラになった)

 しかし13歳、パソコンゲームは自由に出来ない年齢。とても大人しく18歳まで待ち、ゲームを購入した。

 待っている間のほぼ6年間、様々な物語を考えた。主人公はどんな人だろう。オリジナル設定もたくさん付けた。オリジナルになりすぎたせいで、別の問題が現れるが、またそれは別の話。

 このゲームを題材に「○×高校」というシリーズを書き、それは関西コミティアで販売した「佐藤君のけだるげな冒険」に繋がっていく。夢と爆発と破壊に溢れた、希望溢れる物語である。

 彼らの次回の活躍を信じて。

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