アメイジング グレイス バイオリン演奏
保科由貴 YouTube channel を開設し、2年前に企画した40周年記念ライブの映像を、週1〜2ペースで更新しているのですが、せっかくですので、選曲した経緯をnoteに綴ってみたいと思います。
アメイジング グレイスと、この曲の前に演奏した、バッハの無伴奏ソナタ「アダージョ」は、今は亡きバイオリンの師匠、江藤俊哉先生へのオマージュとして選曲しました。
というのも、先生がバッハの無伴奏バイオリンの為のソナタとパルティータを全曲録音された年齢と、このときのわたしの年齢がほぼ同じだったからです。
江藤先生との出会いは、わたしが中学3年生のときでした。
前の先生との間に決定的な問題が起こり、音楽高校を受験する半年前に師匠を失い困ったわたしは、自分の演奏をカセットテープに録音し
「少しでも良いと思えるところがあれば、弟子として受け入れてほしい」
という手紙を同封し、すぐに受け入れて頂いたのがきっかけです。
無事に高校へ入学したあとも、わたしが安価な楽器で弾き続けていることを心配された先生に、そのときの家の事情を話すと、自分が代わりに購入して、少しずつ返済してくれればいいからと申し出て頂いたり、奥様のアンジェラ先生と共に本当にほんとうに・・・大変、お世話になりました。
先生は1951年にカーネギーホールでデビューを果たし、先駆者として日本のバイオリン界を牽引してくださった方ですが、改めて先生の演奏を聴き直すと、無意識に追いかけ続けてきた、理想の音のルーツは、ここにあったのだと涙が出ました。
まだまだ先生の足元にも及ばないけれど、一刀両断、侍のような音を目指して、わたしも一歩ずつ進んでいきます。そんな覚悟を込めて弾いたバッハです。(←実はバッハがとても苦手)良かったらお聴きください。
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この曲は↑大好きなバイオリンの生徒さん、おふたりから、同時にリクエストを頂いておりました。有言実行できて良かったです。
そしてこちらは、波田生さんとのデュオでアメイジング グレイス。ステキなビオラをありがとうございました!!
明日もステキな一日を・・・