![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/35897226/rectangle_large_type_2_297c5495dd4de06bec11d78fbc3d9cec.jpeg?width=1200)
【釣った魚が通貨になる時代】
こんにちは!椎名悠です!
今回も新しいビジネスアイデアを紹介します。
まずはこちらの記事の紹介です!
記事の内容はざっくりいうとこんな感じです。
・観光客が釣った魚を電子地域通貨「サンセットコイン」に変換
・通貨は約130店舗の飲食店や宿泊施設、ガソリンスタンド等で使用可能
・漁師の高齢化による漁獲量減少と観光客減少の2つの問題を解決
なんと、釣った魚がお金として使えちゃうんです!
観光客はその場で釣具などをレンタルでき、魚の種類や重量に応じて電子地域通貨をもらいます。
通貨単位は「ユーヒ」で、1ユーヒ=1円で使えます。
このアイデアで僕がすごいと思ったのは、宿泊施設にも通貨が利用できる点でしょうか。
こういった通貨の場合、どうしても飲食店に限ることが多いように思えますが、宿泊施設にも使えるのは思い切った施策だと感じました。
また、このアイデアの凄いところは「地域内でお金以外に価値を与えた」「観光客にも漁師をしてもらう仕組みを作った」の2つの点にあります。
お金以外に価値を与えるというのは、今の時代初めての試みではないかもしれませんが、これ、実は地域で電子通貨を率先して作ったのはこの地域初なんだとか。
どうしても地方だと電子通貨は使いづらいだとか言われることもある日本の世界です。
日本はいまだに他の中国、韓国に比べてもキャッシュレス化が滞っている事実もありますし。
でも、この地域は違った。
まずその点において凄いなと感じました。
そしてもう一つは漁師の問題。
漁師の高齢化問題で、漁師が減少し、地域の資金源であった漁獲量も減少してしまった地域ですが、それを解決するために「観光客に魚を釣ってもらう」ことにしています。
それも、違和感なく、自然な仕組みを作って。
観光客は魚を釣るという「非日常」を経験できるというサービスさえも手に入れることができますし、その魚のおかげで観光地での食事代や宿泊代に使えるのですから大助かりですよね。
この情報を他の人が聞いたら、さらにその地域への観光客も増えることでしょう。
それにより、その地域の経営者達も助かります。
今はコロナのせいで軒並み潰れていますから、この施策は助かることでしょう。
しかも、ここで大事なのは、人は結局いろんな買い物をしてしまうということ。
例えば、皆さんがスーパーで特売品だけ買い物したくて行ったのに、帰るときにはついつい他の物までたくさん買ってしまった、なんてことはありませんか?
それと同じことが起きます。
つまり、この電子通貨、ぶっちゃけそこまで使わないかもしれません。
でも、人は魚を釣るという非日常を経験するサービスも楽しみたくて観光地に来る。
そして、もらった通貨でせっかくだからいろんなお店で試しに使おうと地域を回り、いつの間にか通貨が使えないところでも気になった物があればお金を使ってしまいます。
「電子通貨がある分、普段よりお得だし」という考えも脳裏を過ぎることでしょう。
一番の肝はそこにあると僕は考えます。
もちろん電子通貨も大事ですが、それをきっかけに観光客の現金(この場合はカードも)を引き出すことができれば、より地域の活性化につながりますから。
それにしても、魚を電子通貨に交換する時代になったんですね。
大昔は物々交換だったのが、貨幣になり、今は電子となり、そしてまた魚(物)に戻る?
こんな面白い変遷も中々ありませんよね。
というわけで今回は以上です!
また次回お楽しみに〜!
このように、毎回ビジネスアイデアを紹介する記事はマガジンで連載しているため、過去の記事についてはこちらをご覧ください。↓