“潤い”の魔法、授かりました|東京タロット美術館、CAFÉ Tarot
浅草橋にある東京タロット美術館。
開館は2021年11月、トランプやタロットカードの輸入販売を大きく手掛けておられるニチユー株式会社のプロデュース。
こちらでは、古いカードや関連書籍の展示のほか、販売もされている古今東西のデッキの紹介用に各札の画像がファイリングされたものも置かれていて、それはもうみなさま真ッッッ剣に、ページをめくっておられた。
ファイルだけでなく、いくつかはサンプル(フルデッキ)を手に取ってテーブル席でお茶をいただきながらゆっくり広げて見ることもできる。予約制で混雑もせず。ありがたいです。
所有コレクションは約3000種にのぼるとのこと。この先も増えそうですね。魔夜峰央先生のタロット、カッコよかったなー(マライヒみたいなTHE FOOLとか、バンコランみたいなTHE MAGICIANとか、ちょっと和テイストだった)。
美術館から徒歩5分ほどのところに併設のCAFÉ Tarot(カフェタロー)があり、先にそちらで友人と待ち合わせて、ランチを取ってから美術館にハシゴした。
カフェにもタロットをテーマにした絵画やアートブックなどが展示されていて、自由に手に取れるデッキの種類も多かった。友人が選んだマルセイユ版タロットを席で広げて遊ぶ。色の選び方、使い方がとても好みで、美術館で同じものをもう一回広げて眺めた。飽きない。(マルセイユ版といえば、アレハンドロ・ホドロフスキーだよね。いつぞや本は取り寄せたけど、ものすごいボリュームで、まーーーー読めない。永遠の憧れよ)
数あるサンプルの中に『THELEMA TAROT』のミニチュア版があったのでじっくり拝見。このデッキはタロットに興味を持ち始めた数年前、ネットで片っ端からいろいろディグってたときに「いいかもー」と気になっていた。けれど、そのときは別のものを選んで、そのまま興味はリリースして、なんなら忘れかけていたのだけど、今回、美術館ですべてのカードの絵柄を観ることができて、再燃。『THELEMA TAROT』のレギュラー版をお迎えすることにした。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』のような麗しいアートワーク。
「これは…」と、とくに心動かされたのがワンド(火)、ペンタクル(地)、ソード(風)、カップ(水)、各スートに描かれる人物カードの雰囲気。
それぞれのエレメントの特質がとてもつかみやすく感じる。そういう“気のせい”ってだいじよ。
ワンド…ア、熱ッッ!
ペンタクル…実り、なんといっても、実り。
カップ…浪漫~~~
ソード…クール!(衣装は簡素)
とくにナイトの面々。タイプごとの特徴が際立って見えません?(ペンタクルのナイト、知人男性にそっくり)
版元は、北イタリアのロ・スカラベオ社。ロゴマークのカナブンがかわいい(カナブンことスカラベは古代エジプトで太陽神の化身とされた)。
ずっと訪れてみたかった場所、友人といっしょに行けて楽しかった~。帰ってきてからの日常にも、こうして潤いが持続している。
星の一葉 ⁂ ほしのひとは
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