忘れられない節目の日~宝物の「声」とともに
2023年11月3日。雲一つない快晴のもと、わたしは八王子に向かっていました。ボイスコーチのケイさん主催、「GOOD VIBES」声のワークショップに参加するために。
録音した声を自分で聴くこと、昔は大嫌いでした。
きっと、「自分で解釈した嫌な部分」ばかりが耳に付いていたのでしょう。透明感がない、低くて冷たく聞こえる、滑舌が悪い…などなど。
その「声」のプロが、客観的にフィードバックして下さる。
なおかつ会場が「高尾の森わくわくビレッジ」という緑豊かな環境。そしてなんと言ってもこの記事の熱量にやられました。何やら作品が出来るようで、実際どんな具合なのか未知数でしたが、とにかく飛び込んでみよう。今の体調で対応できるかどうかのチャレンジも兼ねて。
JR大宮駅から「むさしの号」という素晴らしい乗り物で、八王子方面に向かいます。何が素晴らしいって、都心を経由しないで中央線の国立に行けること。車窓からは荒川周辺の開けた風景を楽しむことも出来ました。
さて、集合場所に着くとどうやらぶっちぎりの最年長(笑)。ついて行けるのか?若干の不安とともに自己紹介が始まりました。わー皆さんお若い、結構遠方からもご参加。でも大人っぽい。ご自身のことをより深く知ろうとしてる…何も考えていなかった自らの20代と比べて、すっかり感心するアラフィフ。
その後、各々の声について、ケイさんから声質の特徴について説明を受けます。
「エミコさんの声は、なんといっても愛ですね!愛があふれる感じ」
えええーっ!!!
いままでそんなこと、1ミリも思ったことなかった…恐る恐る周囲を見回すと、周りの皆さん笑顔でうなずいておられる。ま、まじか…。
もうね、これだけでも参加した甲斐がありましたよ。
だって、自分の仕事は「愛を配ること」。そう思っていてもかなり心許なかったのです。そんなところに、「自分の声が愛を届けるに向いている」なんて…うれしすぎます。
嫌いだったこの声、ギフトであり宝じゃありませんか! この声を磨いて、言葉を届けたら、愛はきっと伝わる。
じぶんのことは、案外わからないものなのだな…あらためて実感。
午後はいよいよ作品作りです。
屋外の自然を散策、それぞれに場所を見つけて「なにもしない」時間に、わたしは「はじまり」を感じていました。
自己探求の節目であり、愛を届ける仕事の始まりです。
1度目の録音。緊張して、もふもふの付いた録音用マイクに向かって言葉を話すのが精一杯でした。その後、離れた相手に声を届けるワーク(これがすごくよかった)。
作品のための話し合いに、ケイさんは一切口を出しません。いったい何をどうすれば?と戸惑ったのも初めだけ。みんなポツポツと思いを口にし始めると、自然に録音順や効果音が決まっていきました。誰が仕切るでもないのに、ピースがはまるべきところにはまっていく感じがなんとも心地よかったです。
2度目の録音はケイさんも驚くほど、みんなのエネルギーが増し増しに!
その結果が冒頭の写真。笑顔とこのポーズ。
終わってみれば今回のキーワードは「遊ぼう!」でしたね。
参加した皆さん、とっても真面目なんです。ともすれば遊ぶことを抑えがちなところにこのキーワードはピッタリでした。これでエエカッコしいのハードルを越えられた…そんなふうに思っています。仮の作品はストーリー性を感じるもので、皆さんの言葉にも深い共感が得られるもの。
手放してもいいよ
すなおな私で、生きようよ
じぶんにあるもの、愛していますか
あなたもすてき、わたしもすてき
感じたままに、踊りくるおうぜー!!
あふれ出るままに、やりたいことやったらいいやん
もっと、一緒に遊びたい!
作品を受け取って終わりではなく、節目節目で聴いていくことになりそうです。
このような機会を作って下さったケイさん、声や音についての鋭い感受性だけでなく、温かいお人柄のなせる、温かい場をありがとうございました。これから仕上がってくる作品がとても楽しみです。
そしてサポートのおみずさん。記録と撮影おつかれさまでした。見せて下さった写真はどれも素敵な笑顔! 場に共感し、邪魔しないように支えて下さったこと、心から感謝しています。
最後にメンバーの、たまちゃん、あーちゃん、みきてぃさん、べべさん、よっこさん、まほさん、あやちゃん、ご一緒できて良かった!! 残念ながら参加できなかったけいこさん、またどこかでご縁があればと思います。再びお目にかかるのを楽しみに、日常を遊びましょう。ありがとうございました。