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教壇に立ち続ける 101 今週の反省【note限定記事】

臨時時間割で半日授業が続いたのですが、来週から6コマ連続で教え続けられるか不安。どうも星野です。12月の定期更新日は水・土……のはずなのですが、近々テストがあるので不定期更新になってしまうかもしれません。それでも投稿は続けるので、この記事を読んで参考になったなーとか、いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。サポートが無いとやっていけない、お賃金も少ないし。minneとFantiaはこちら。商品を購入してくださるのもありがたいです。全国一律送料無料、受注生産品以外は即日発送可。よろしくどうぞ。

テストの振り返り

定時制(学年抱え持ち)の2学期テストを終えて、生徒の「できるようになったこと」と「まだ定着していないこと」がはっきりと見えてきました。ひとつは、記述問題を解けるようになったこと。もうひとつは、設問や選択肢をよく読めないことです。
1学期にも出題していて、その当時は空欄が目立った記述問題ですが、今回ほとんどの生徒が埋められました。ふざけて書いたと思われる答案も中にはあって、それには容赦なくバツを付けましたが、真面目に書いてくれてうれしかったです。これはリフレクションシートの活用や、授業内での振り返りシート記入等で「書くことに対する抵抗感が減った」「自分の意見を持てるようになり、それを表現する手段を手に入れた」ことが要因として確実にあると考えています。それまでは流されるまま何も言わないままだった生徒が、「ここまではわかる、ここから先はわからない」と明確に意思表示するようになったことはかなり大きな成長です。それは大学進学後のレポート課題や就職後のスキルとして活用できるから、というのもありますが、人間のコミュニケーションの手段は会話だけでなく文字もあるわけで、昨年いた場面緘黙症の生徒のように「書き言葉を使って就職・勤務する」ことができるようにもなるのですよね。その意味では意見をしっかり表明する手段を今年の卒業生にも与えられたのは自分としても頑張ったことだと感じています。
一方で「要約しなさい」という問題に自分の意見を書いていたり、選択肢に惑わされていたりと、読解のテクニック(しかも初歩中の初歩)が身についていないことも判明しました。進学校ではないので、問題を解くためのテクニックを指導するという発想が、たぶんどの先生の頭の中にも無く、そして私は今までの経験で解けるようになっているだろうという見込みで問題をぶつけてみたので……結果、轟沈と相成りました。選択問題はわりと意地悪な選択肢をわざと入れていて、全部が正しく見えたり、間違って見えたりする問題に仕上がっていたようです。それは作問としてはレベルアップしたということにもなるわけですが、生徒の大事な成績を預かる場面ではちょっと手厳しくやりすぎたかな、と反省しています。ただ、甘っちょろい問題は出さないからね! と宣言していたので、対策をしていた生徒も結構いたのか、全部を見事に外したのは一人もいませんでした。まあ、小指一本引っかかったくらいの得点になった生徒もいましたけれども。授業でやったことを使って、問題を解くスキル、あるいは読解の実力がついているかどうかを測るという面で言えば一定程度成功したテストであり、生徒の実態やニーズに合わせて点数を取らせることには失敗したテストでもありました。意図的に点数を取らせることはしない主義なので、今回のテストに関してはおおむね良好(生徒の結果は別として)だと感じています。
来年度からは「読解力」と「批判的思考力」の2つの軸を使って、問題の解き方や思考のフレームから指導していきたいと思います。知識を繋いで理解する、をテーマにやっていくつもりです。

学習意欲を高めたい!

今週は3年生の授業が中心だったのですが、彼らはあまりに幼いね、と同僚の先生と話をしていました。部活中心の学校なので、部活動だけやっていれば自分の中では「学校に行く意味」がある、と考えている生徒も多いのではないだろうか、とおっしゃる先生もいらっしゃいました。かなりみんな辟易していて、けれど人員不足だから辞めるに辞められない……と嘆いていましたが、確かに生徒が甘えすぎている側面が強いと私も感じています。怒鳴る指導にも慣れっこなので効果が無いそうです。それでも私の苛つきを含んだ絶対零度の怒気にはビビっていて、そのあたりの恐怖を感じるラインがいまひとつ読めないです。ただ、私は常に「学校は学ぶ場である」と指導しているので、「授業を受ける気が無いなら学校に来るな」と言っています。しゃべるくらいなら寝てくれた方が迷惑が掛からない、自分の身の振り方を考えろと常々言っているので、あるクラスでは半分が寝ているという状況にあります。私は虚空に声を投げるだけ。本当に腹が立ちます。勉強する気が無いなら、勉強が嫌いなら、高校になんか進学するなよ、大学になんか進学するなよ、と思いながら過半数の生徒の平常点を0にしました。たぶん平均点も20点くらい下がると先輩がおっしゃっていたので、下手をすれば単位不認定、ということが起こりそうです。もちろん授業で魅力を伝えきれなかったこと、そして生徒をやる気にさせられなかったことは私の落ち度ですが、彼ら自身が「学ぼう」と思ってくれないと私が何をやってもだめなのだと理解しました。馬を水場に連れては行ける、しかし水を飲ませることはできない。やることをやらないのなら評価は下げる。卒業だろうが関係ない。私は自分の採点と評価規準を信じることにしました。たぶん成績会議で「もう少し評定を上げてくれ」「波風を立たせるな」等いろいろ詰められると思いますが、受けて立つという気でいるので、「学校は学びの場」という話を教職員にもしようと思っています。無駄に進学実績だけ上げて、学ぶべきことを何も教えていないのは怠慢であると言い切ってきます。教師は勉強のサポーターです、部活の指導をやりたい、というのは教師じゃなくてもできます。監督にでもなればいいのですから。いくら部活に力を入れているからと言って、勉強に向き合う態度が芳しくない生徒に出す単位はないことだけは明言してきます。

今週はあまり実践らしい実践ができていませんが、有料マガジン「お役立ち資料」のほうにワークシート類をアップロードしましたので、そちらもよろしければぜひ。ひとことコメントをくだされば使って頂いても構いませんが、たぶん同じ授業にはならないので参考までに。
最後は恒例の反省ノートです。それでは、また。

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