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教壇に立ち続ける 119 年度末の反省

そろそろ学年末ということで、一抹の寂しさを感じています。どうも星野です。粛々と、やるべきことを。ただし今日は頭痛で半死半生でしたが。今日のお題は「今年度の反省」、たぶん反省は今年度の最終回です。総まとめをしていきますのでお付き合いください。この記事を読んで、参考になったなーとか、いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。minneとFantiaはこちら。minneはこれを書いた後一気に更新予定です。春らしいアイテムがいっぱいになります。小説も書いておきたいけれど春休みが消滅したのでどうなるか……余裕をもって生きていきたい。

今年度の総括

いろいろな実践をやってきた1年でしたが、どれも中途半端に終わってしまったな、という印象を抱いています。ラッキーディップや歌詞分析、批評など、やりたいことはあらかた手を出してきましたが、そのぶん一つの活動を深めていくことができなかったのがいちばんの後悔です。それでも生徒は「自分の考えを書かなければいけないこと」「自分の頭でものを考えること」に慣れてきた感覚を持っているようでした。今まで受けてきた国語の授業では、自分のなかにある「作品を読んで考えたことや解釈」を求められなかったそうなので、私の授業で毎回やっている、「この部分をどう自分は仮借したのか」を書いて、かつその解釈が一定のストライクゾーンに入っていることを確認する……というスタイルが新鮮だったようです。これが大学に進学した後でも使える能力になって言ってくれるようにと、祈りながら年度末を迎えています。楽しかった、基礎的な勉強の仕方がわかった、などの感想もありました。国語が苦手、という生徒もいましたし、どうしても伸び悩んだ生徒もいました。けれども来年度も頑張りたいと思う生徒がいてくれたのは非常にうれしいことでした。この学年はクラスの個性がかなり違っていて、みんなの前で発表したいと発言を多く出してくれるクラスもあれば、黙々と課題をこなすのが好きなクラスもあり、彼らの特性に合わせて向いていることをタスクとして与えていくのが難しくもあり楽しくもありました。真剣に授業に向き合ってくれたことのわかる振り返りシートを書いてくれたので、一人ひとりにていねいにお返事しながら自分も1年間をかみしめたいと思います。

中学生は、素朴な高校生の子たちよりさらに輪をかけて純粋だったので、1年間楽しく授業をすることができました。最初は中学生とうまくやっていけるか自信がなかったのですが、それでも彼らは前向きな姿勢(知識を吸収したいという姿勢)を見せてくれるので、定期試験を乗り越えるたびに成長していく生徒たちを間近で見守れたことがうれしく、また授業の成果というか、反応というか、彼らの中に何か知識や技術が入っていくという手ごたえも大きかったです。中学生はもしかしたら外部受験をするかもしれないので、もっと試験本番を想定した、長めの文章読解をガツガツやっても良かったのかもしれませんが、いかんせん時間が足りず……それも後悔(反省)していることのひとつです。生徒と仲良くなりながら、目を見て話せるようになったこと、お互い高めあいながら(助け合いながら)授業を進めていけるようになったこと、生徒の発言を拾ってどんどん話を広げていきながら教えていくこと……一番多くを教えてくれたのは彼らだったかもしれません。とても感謝しているので、これからどんな風に成長していくのか気になります。お別れが寂しい。

一足先に授業を終えた高校3年生との授業は、毎回がバトルでした。私語が止まない時に冷たく叱ったり、何気ないおしゃべりをから授業の本筋に繋がる布石を打ったりする技術を得られたのは、この学年とのやり取りからでした。苦しくてしんどくて、向き合うのが正直つらかったです。頑張って準備しても響かない子には響かないのか……とショックを受けました。きっとそういう挫折も必要だったのでしょう、もちろん教育は一生向き合っていかなければいけない課題ですが、そこから逃げるのも個人の自由ですので。教育は万能じゃないという事実を学んだのは、たぶん次の学校でも活きてくると思います。

来年度は今よりも教材研究量が増えるそうなので、時間をいかに効率よく使うか、そして生徒にどのくらい質の高い授業を提供するか、考えなくてはいけないと思っています。私自身のリフレッシュの時間も取りながら、1週間頑張るためのエネルギーと授業のネタをチャージしていかなければならない……。そのためのサイクルを作るべく、年末に購入した「独学大全」を読みながら効率的に授業準備をする方法、限られたリソースを使ってコンスタントに結果を出す方法を編み出していく予定です。今考えているのは「習慣レバレッジ」と「グレー時間クレンジング」あたりで時間を作っていく所存です。余計なことをし始めてしまう癖があるのでね……。

最後に今週の反省を。それでは、また。

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