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教壇に立ち続ける ⑯ 中学国語の教材研究そのに【note限定記事】

ツイキャスに挑戦していますが、いまいちトークの技術がないので面白みに欠ける。どうも星野です。今日は連続投稿日。ふたつめはいつもの教材研究、今日は中学国語の「漢詩」「漢詩の世界」についてをやります。1日1本プロジェクト進行中。いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。近くて遠きもの。給料日。

まず中学生のこの単元で、彼らは初めて漢詩というものに触れます。そのため基本的な構造を教える必要があるのですが、どこまで踏み込むかまだ決めかねています。
というのも、「漢詩の世界」という資料編についている鑑賞のための文章とセットで教えるのですが、内容については詳しく解説しているものの、句法や押韻、形式についてはコラムでちょっとだけ読む程度。高校との隔たりを感じます。取り上げている詩は李白の「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」、杜甫の「春望」(ここまで解説文なし)、柳宗元の「江雪」、王翰の「涼州詞」(この二つには解説文あり)の四つ。さて、どう指導していくか……。
解説文があるほうは情景をイメージさせやすい(逆に言うとそのイメージで固定されてしまいやすい)ですが、解説文の無い二つに関して、どこまで突っ込んだ話ができるのか、生徒の様子を見ながら考える必要があります。あとは高校にあがってから漢文で苦労しないように、基本的な読み方は教えておきたいのですが、時間が許すかどうか、そしてそこまで生徒たちがついてこられるかどうか……。悩みどころがいっぱいです。板書例はこちら。(4月22日更新)

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李白の詩で読み取らせたいのは、友人を見送るときの気持ち。杜甫の詩で読み取らせたいのは、戦乱の後の情景と自分の境遇に対する悲哀。柳宗元と王翰に関しては題材文を読んで批評。
どこまで中学生の自由な想像を喚起できるかにかかっていると思ったので、以下の授業計画を立案しました。
まずは漢詩を、字に注目して読む。音読みと訓読みを比べて、押韻に気付かせたいところ。ここで構成部分、起承転結や律詩と絶句についても解説を入れます。続いて内容の読解に移り、それぞれの詩が書かれた背景を想像したり、情景をリライトしたりする活動を入れてみようと思います。リライト活動は高校生の古典(百人一首)でもやったのですが、今回は難度と自由度を下げて、短歌(あるいは俳句)の形で情景を詠んでもらいます。同じ漢詩のなかから選んできたことばでも、生徒によって感動した部分や強調したい部分は異なりますから、自分がどこで切り取ったかを生徒同士で交流することも考えています。鑑賞の助けとなる解説文は、冒頭部分で先に出してしまい、内容をただ受け取るだけでなく批評的に読む活動をさせたいです。具体的には、批評文に賛成か反対か、というお題で140字程度の作文を書いてもらおうと思っています。また、それに付随して前回の谷川俊太郎の詩と比較して、日本語の口語自由詩と漢詩では何が違うのか、共通点はどこか、なども考えてさせてみたいと計画しています。
私の授業スタイルは基本的に私がしゃべる割合が大きいので、それだとおそらく中学生は集中が持続しないと思います。だから何かしら活動を入れて、ちょっと楽しめるようにしてあげたいのですが、私の脳みそがまだ高校の残滓に浸っているため、ちょっとどうなるか想像がつかないです。
友人の小学校の教員に話をしたら、分かりやすい板書と短くて的確な指示、そしてメインは活動、と言っていたので、それを参考にしながら授業を構想していく予定です。まだ今後書き加えるので決定稿ではないのですが、大きな方針は変えずにいくつもりです。
問題はまだ板書計画が埋まりきっていないこと。夜は長い……今夜も日付変更線とバトルか……。

さっさと作業してアップロードしておきます。それでは、また。

今後の執筆の糧を頂戴できれば幸いです。お気持ちだけで結構です。