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教壇に立ち続ける 76 今週の反省と実践報告【note限定記事】

昨日は雨に打たれながらお茶会をしてきました。楽しい時間でした。現在桃ちゃんは制作意欲に燃えています。その前に執筆RTAですね……。9月の定期更新日は水・土。コロコロ変わってごめんなさい、さすがに仕事をした後に執筆する体力がないです。今日のお題は「今週の反省・実践報告」。実践は詩歌の授業とリフレクションについてです。頑張って書いているのでもしいいなと思って頂けたらサポートをお願いします。minneとFantiaはこちら。新シリーズが始まっております。なにとぞ。

反省①「こなすだけにしない」

今週は課題の添削などを中心に行っていたのですが、単に「こなすだけ」の作業になってしまっていたのではないか、と反省しております。生徒は多くの課題に追われるなかで疲弊しながら授業に取り組んでおり、あまり活動への意欲もなく、ストレスを感じながら活動する様子がみられました。それでは学力がつかないばかりか、勉強が嫌になってしまうだろうなと、配慮の不足を感じたところです。普段の授業でもなかなか意味を見出せない生徒たちですが、こちらの動機付けも不十分だったと感じています。
改善策として、ひとまず「何のためにやるのか」を明確化しようと思っています。何がこの授業の目的なのか、ゴールポイントをはっきりと示すことで何か変わるかもしれない……という希望的観測ですが。それでもないよりはましでしょうから、やっておこうと思います。
この課題の目的は、学力の定着度合いを見ることと、創作という活動の面白さを感じたり、苦労を感じたりすることで「言葉に触れる・使う」きっかけを与える、という感じで説明していく予定です。まあ、過剰に課題を出しすぎるのもナンセンスだとは思うのですが……。

反省②「誰かに聞く」

今回その課題提出に際して、私の指示ミスによりとある失敗をしてしまいました。要は確認を怠ったわけですが、誰かに頼ろうとしない、独断で全部決めてしまうところがよくなかったなと個人的に猛省している部分です。わからないことは恥ずかしいことじゃないよ、と生徒には言うのに、私自身が「わからないまま勝手に進める」のはおかしいですよね。自分も謙虚になって、もっとわからないことを聞くことをしていきます。これは怠ると本当に危ないので、自分ひとりで抱え込まないためにも、勇気を出して誰かに聞きます。

反省③叱り方

また、「叱り方」というのも模索する一週間でもありました。生徒がすごく授業中に私語をするので、注意したり巡回して止めさせたりするのですが、学習しないのかナメられているのか、一向に改善の気配がありません。これはもう担任に報告・生徒指導案件だと思っているので、どんどん成績も下げていっているわけですが、一番困るのは他の生徒の邪魔をしている自覚がないことです。一度滔々と説明する必要があると感じていますが、怒鳴ることだけはしたくないので、「冷ややかにキレる」教師でありたいなと思っています。言うこととしては、①授業妨害は減点対象である、②このままいけば生徒指導部に上げる案件である、③話を聞かなくて後悔するのは自分自身であり、他の生徒にも不利益であるからやめてほしい、ということでしょうか。甘ったれているのだと思います、たぶん私はあまり強く叱るタイプではないので。そういう弱みにつけこまれないようにするのも今後の課題であると捉えています。

続いて実践報告です。

実践① 詩歌

ひとつめは詩の授業で扱った、ヨルシカさんの「だから僕は音楽を辞めた」についてです。
詩歌の授業で歌詞分析を行うのはこれで2回目。しかし前回の「Lemon」と違って、マイナーな曲を選んだがために生徒が曲を知らないことも結構ありました。10代は聴いていると思っていたのですが……読みが外れた……。
やり方は基本的に「Lemon」の時と同じで、歌詞を私がノートに手書きで写したものをカラーコピーし、赤文字のところはヒントとして提示、青文字のところの質問に答えるというものです。今回は発問にも力を入れたので、結構良い問いの立て方ができたと自負しています。参考はこの写真です。一部の生徒には刺さったようなので、コアなファンには楽しい授業だったようですが、半分くらいの曲を知らない生徒にはワイヤレススピーカーなどで聴かせてあげればよかったな、と反省しています。
ヨルシカさんを選んだのは、「文学性」と「若者の心象風景を切り取った歌詞」という部分が大きかったです。自分も好きでよく聴くのですが、「将来に不安を持ち、未来に希望を抱けない青春の様子」を切り取っていることろは生徒にも感じてもらえたようでした。
茨木のり子の「六月」では、未来に希望を見出していましたが、それが失われたのが現代だよ、という話や、解釈の幅の話もしました。ストライクゾーンに入れよう、という話をして、なんとか1時間でけりをつけました。次回の授業でフィードバックしますが、面白い考察がたくさん生まれていました。そういうことを考えられる生徒なのだから、もっと応用的なことをしてもよいのだな、と思っています。だから頑張って授業の内容をコンパクトにまとめて、複数テクスト読解だったりとか、演習だとか、そういうことをしていきたいですね。

実践②リフレクションシート

ふたつめの実践はリフレクションシートの改善です。読解って何? という話から始めて、自分の中で学習内容を「命題化」することを指導しました。真剣に聞き入ってくれたのがうれしかったです。そのあと本文に入って、「論述」というものに初挑戦してみました。個別に指導しながら、140~160字程度で意見論述をさせてみました。生徒は苦戦していましたが、やった甲斐はあると思っています。どうしても書くことを厭う傾向があるので、それを克服し、「書く」という武器を手に入れて社会に出ていってほしいので。そして、論述問題や選択問題で「正解をびっくりするくらい読めない」のは「命題化できていないから」だと思っていることも理由です。犬塚先生のおっしゃる「命題化」を、このリフレクションシートでの論述で鍛えていければいいなと思っています。命題化の技術を授業で示したうえで、生徒に技を盗ませることをしていきます。
まだ今後も140字論述はやらせていくので、半年後の成果をお待ちください。

長くなりましたが、最後に今週の反省の写真を。それでは、また。

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