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教壇に立ち続ける 92 今週の反省【note限定記事】

秋の夜長を書き通す、ああ眠りたい、我の声。どうも星野です。10月の定期更新日は水・土。今日は連続投稿日、ふたつめのお題は「今週の反省」です。毎度毎度飽きもせず書いているのは、書き残すことで何かの役に立つかもしれないからです。この記事を読んで、参考になったなーとか、いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。minneとFantiaはこちら。できるだけ頻繁に更新していきます、頑張ります。

やっと見つけた「授業スタイル」

今までずっとこれに悩んできました。定時の生徒たちは私のやり方に慣れていて、かつ好きにやらせてもらえるので苦労しなかったのですが、全日は未知の世界すぎてこの時期になるまでどうすればいいのか掴めませんでした。現在の授業のスタイルは、現代文だと生徒と一問一答を繰り返しながら板書する、伝統的なトーク&チョークの指導。演習もたまにやります。現代文のクラスは発言の多い学級と、授業中は水を打ったように静まり返る学級のふたつを持っていますが、しゃべらないほうではとにかくノートに書かせながら机間指導するという作戦で寝かせないようにしています。
古典は、まず何をやるか予告して、先に黒板に今日の取り組みたい部分を書いて板書を完成させてしまいます。それを写し終わったら、生徒を指名して穴あきになっている部分を埋めていく方式です。この形に至ったのは、私が一方的に話すだけ(そしてたいてい聞いてもらえない)の授業を変えるために行っています。指名するのは私語が多い生徒の注意をこちらに向けるためや、古典の成績が芳しくない生徒の理解度チェックのため、という側面が強いです。ただ、全日の生徒は小集団化していて、あまり他の生徒の話を聞くという文化が根付いていないので、一つが分かるともう一つが分かる、みたいな部分について発問をいくつか組み立てることで、前後の指名された生徒の発言を聞くように指導しています。また、クラス仲じたいは良いので協力して答えを出させることも多いです。わからなかったらアシストしてあげる・してもらうことによって、その部分だけでも生徒は話を聞いてくれます。私の力不足でお恥ずかしい限りなのですが、まだ全員が一人の発言を聞くという状態にさせられていないので、ここは改善しなければならない部分でもあります。

生徒の「言葉」について

生徒と対話していく中で、全日の生徒もとにかく語彙が貧弱であることがわかりました。ある問題児が、他校の生徒は多くが就職するという話を聞いて「低学歴だ」と揶揄していましたが、そういう君もこのままだと低学歴まっしぐらだからな、と心の中で毒づいておりました。その問題児は「紆余曲折」を「右曲がり左曲がり」って言っていましたからね、同じ穴の狢です。笑っている場合ではないぞ。
そういう生徒たちに、感じていることを言語化してもらいたいので「今・ここで」という実践を部分的に(かつ学級に合わせてアレンジして)行っているのですが、どうしても私の書字スピードと彼らのノートテイクのスピードに時差が生じ、また「聞きながら書く」ことができないために書かせる段階までには至っていません。机の周りをうろちょろしながら、「今日の授業どうだった?」と聞いてまわるのが精一杯です。どうにかして書かせることをやりたいのですが……授業時間をめいっぱい使ってしまうのも(周りのクラスと進度が合わなくなるし)良くない癖なので、ゆったりと授業を進めていくことが現在の課題です。

古典の授業実践(予定)

今後実践予定の授業としては、古典に関連する映像作品を観た後に、古典の原典にあたって語られ方の差異を論述させたり、古典の魅力・価値について記述させたりするのがよいのかな、とも思っていますが、まだ題材を決めていないです。ジブリの「かぐや姫」あたりがいいのかな、と思っています。1コマ完結型で、30分鑑賞して15分で読み取りと論述……という感じにする予定です。生徒はなるべく楽な方へと流れていきたがるので、私の授業でそんな寝ぼけた甘ったれの発言は許さないからな、という強い気持ちで臨んでいきます。

これからはもう卒業に向けて生徒たちは動き出していきます。
彼らが私の手を離れて、自由に勉強していく日が近いので、一度「学問への向き合い方」というのも話をしてあげたいと思っています。たとえ就職するにしても、いつかまた学びたいと思った時にどうしたらいいかも伝えていきたいです。教師の仕事は、卒業した後にどこかで芽を出すかもしれない「種」を蒔いていく作業だと感じているので、生徒にはもうしばらく私の話に付き合ってもらいます。
最後に、今週の反省を載せておきます。それでは、また。

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