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教壇に立ち続ける 今週の反省【note限定記事】

ちょっと眠たくなってきましたが、定期更新の分が終わっていないので引き続き執筆します。桃ちゃんはまあまあげんきです、ごきげんよう。8月の定期更新日は火・金。今日は昨日の遅れを取り戻すべく執筆活動中です。今回のお題は「今週の反省と今学期の展望」。頑張って記事を書いたからご褒美がほしいです、いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。minneとFantiaはこちら。全国一律送料無料、即日発送可。新作は明日作ってアップロードします、真面目にお金がない。ご支援をなにとぞ……所持金はどこへ行ったのか(ヒント:Surface proの支払い)

今週は学校が始まって、夜型人間の桃ちゃんは血反吐を吐きながら学校に行ったのですが、生徒も生徒でかなり浮かれていました。なんだか地に足がついていない感じで、集中力を欠いていました。そのため基本的には宿題の確認と導入的な小話をしていました。
今週の振り返りはこんな感じ。

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中学生は特にコンテストに応募するものがやたらと多いので、その処理に時間を取られました。未提出で逃亡する生徒も続出しますし、こちらもチェックで疲弊しますし、あれこれやらせすぎるのも良くないですね……。あと休み明けに自由課題でいろいろやらせると確実に場が荒れます。こちらの指示がなかなか通らないこともありました。これも良くない。もちろん静まり返った教室が良いというわけではないですが、静かに集中させるための工夫が必要だと感じました。
高校生は古典が中心でした。毎週の課題提出が続くと聞かされて露骨に嫌な顔をされましたが、私はそれでも学習習慣づけのためと、保身(期末に250人分のノートとワークを見たくないだけ)のためにやらせてもらうからな、と思っています。
高校生の古典で話したのは、現代口語文法と古典文法のつながりと違いについて。
たとえば古語でよく見る四段活用は現在の五段活用にシフトしているよね、などと話して、形容詞の活用も持ち出しながら現代とのつながりを意識させました。その後で「助動詞はどう?」という話に移り、「き・けり・つ・ぬ・たり・り」はすべて「た」に変わっているのはなぜなのか、逆に現代では細分化されている「意志」「当然」「推量」は「む・べし」などでひとまとめなのか(当時の人はそういうニュアンスを汲み取っていたということですね)、などを説明しました。ノートを取れ、と言われないと板書を写さないのは結構なショックでしたが、それでも「助動詞のニュアンスを意識して物語を読もう」というところに着地させました。
だいたいのクラスが今週からフル(週2コマ)であったので、次時は文学史の話題に触れ、その後「大鏡」本文の解説へ。プリントを用意してそこに書き込んでもらうスタイルにしましたが、失くさないかだけ心配です。文学史のところでは「語り(≒騙り)の構造性」についての話をちょこっとして、含みを持たせることを意識しました。どれだけ届いているかはわかりませんが、授業を進めていく中で「おお、これがあの……」となったらうれしいなと思ってせっせと伏線を張りました。

今回の反省ポイントは、生徒に向けた話が全然届いていないこと。ただの私のひとり語りになってしまって、生徒が興味を持ってくれませんでした。それはひとえに私の話題設定ミスと、生徒に学習習慣を定着させられなかったことが原因だと思っています。どうしても3年間の積み重ねで勉強をしなくても進級できてしまった子たちですから、多少厳しくしないといけないな……。けれども意欲のある生徒もいるので、個と全体の往還を積み重ねていく(それはつまり、個別の質問を全体に発信したり、全体に問いかけたことを個別に指導したり、と変化させながら指導していくということに繋がります)過程でやる気に火をつけたいですね。
ただ、生徒とやり取りするうえでの勘どころは戻ってきたので、1学期末に先輩に言われた「信頼関係の構築」を今後も地道にやっていく予定です。

そして本日「複数テクスト読解」というお話を聞きまして、定時制の方で出来ないかと考え始めているところです。
1学期にも山月記と人虎伝で比較はしましたが、ちょっと詰めが甘かったので、再チャレンジです。
妥当な案で行けば、評論2本に類する文章を探して間に1コマ使って相違点を探す活動をする。
もっと発展的なことをするのであれば、生徒の批評をもとに文言を変えて添削したものを使って、自分が先生だったらどの生徒にどのくらいの評価を与えるのか(これは勉強会での上村さんのご意見をもとにしています)という活動。あるいは、京都大学や神戸大学などの問題を使ってふたつの評論の架橋をする活動。
何をするにしても準備が必要なので、まだこれと決めたものは無いのですが、評論2本がサクサク終わりそうな予感がしているので、書く活動と絡めて上村さん案かな……とかあれこれ考えています。また教材研究をしたら後悔したいと思います。
批評精神の涵養、を目標に掲げ、批評の理論は教えてきましたが、それ以外にも批評精神を鍛える方法があることがわかったので、もっと幅を持たせた活動をしたいですね。
書く活動もこれから本格的に力を入れたいので、マス目有のリフレクションシート導入と、テストでのマス目撤廃も同時に行います。
短く書くのも、長く書くのも、どっちもできるようになってほしい。欲張りですが。

あとは学期末にある教科横断の準備もありますね……意外とやることはあった。村上春樹だとセンシティブな内容を含むので明治~昭和の文豪・詩人の作品を扱うのも面白そうだと考えていて、まだ主任に相談していないのですが、やりたいことは山ほどあるので実践していきたいですね。
理論無くして実践無し、実践無くして理論無し。それでは、また。

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