コロナ禍の妊娠・出産で感じたこと
第4子の出産をこちらのnoteを始め、公表しましたが
そんな公表時に皆さんに結構頂いたお声が
『この情勢の中で!』
という驚きの声をたくさん頂きました。
そうですよね。
普通ではない情勢の中妊娠、出産ってどんな感じだったんだろう?
きっと私でもそう思ったはず。。。
今日はいつもとちょっと違うテイストにはなりますが
私自身の備忘録としても
コロナ禍の妊娠・出産について書いてみたいと思います。
1. 妊娠について
とにかくコロナにかからないよう、とかなり神経を尖らせていました。
未知のものに対峙するということが
どれだけ手探りで不安なものかということを思い知りました。
産婦人科の対応も日に日に厳しくなっていき…
赤ちゃんを守るため、自分自身を守るためというのはもちろん
産婦人科で出産する全ての妊婦さんと赤ちゃんのためにも
絶対にコロナにかかれない!という意識も高まっていきました。
特に私の場合3人目の妊娠時にりんご病にかかったこともあり
コロナが流行る前から妊娠中の感染症リスクにはかなり敏感になっていました。
(3人目出産後の血液検査でベビーに抗体ができていました)
コロナウイルスに関しては
まだ妊婦への影響などデータが少なすぎる上情報がほとんどない状態。
妊婦への影響はそんなにないと言われていたりもしていましたが
正直何も分かっていないウイルスのことなのに
影響がないと言い切れるのかという疑問は最後までぬぐい切れないままでした。
2. 妊娠中の生活
妊娠中の生活は、明らかに上3人の時とは違うものがありました。
やっぱり一番大きく違うな、と感じたのは
マスクの着用。
妊娠中って鉄分不足に陥ることも多く(3人目は特にコレで苦しみました)
妊娠後期になるほど動悸や息切れが頻繁に起こるようになってきます。
そんな時にマスクをしなければいけないのは、結構しんどかったです。
息切れが起きているときは本当に息ができない感覚に陥るんですよね。
でも夕食や日用品の買い物は私が行かなければならない。
ここが本当にしんどかったです。
あ、でも妊娠後期で体が動かなくなり
台所になかなか立つのがキツくなったタイミングで
テイクアウトがコレまで以上に普及したことは
妊婦にとってはとてもありがたいことでした。
3. 兄弟たちの休校
妊娠中の間に兄弟たちの学校が休校になりました。
3番目の保育園もできるだけ自宅保育を、というスタンス。
まだ仕事も産休に入る前だったので
主人と交互に休みの日には子供達を見る、という形になりました。
ということで
仕事のない日は3人の子供たちと一緒に過ごす日々だったのですが
コレがまあ、妊婦にはなかなか大変。
朝昼晩のご飯の準備がもう大変。
とはいえ普段から朝晩は準備してましたが、ここに昼が入るか入らないかってこんなに大きく違うんだということをこの時に実感しました。
2.の妊娠中の生活の中でも触れていますが
体もなかなか動きづらくなり、お腹が大きくなるにつれて
お腹が台所につっかえるようになったので調理自体が本当に大変だったので
この休校中は一番に食事の面が困らされました。
学校が始まって、本当に学校があっている事のありがたさが身に染みています。
4. 妊娠中のお仕事
妊娠中も自宅でのお仕事と会社員のお仕事のパラレルワークでした。
自宅でのお仕事はなんの問題もなく、むしろ需要が高まり講座依頼やセッションもありがたいことに増えていきました。
逆に会社員のお仕事は情勢が厳しくなるごとにどんどん減っていき、
休業体制も組み込まれることになりました。
とは言え、出勤日の設定はあるため決められた日にはきちんとオフィスに出社しなければなりません。
仕事はほぼ無いのにオフィスは人通りの多いところで
出勤による感染リスクの恐怖が常に隣り合わせだったので
本当に必要な出社なのか?と、出社自体が疑問でした。
正直テレワークにしようと思えば全然できるし。
そんな変化を嫌う日本の古い体質を心底恨みました。
そして妊婦の休業について。
国の要請も、妊婦側から休業の申請があれば対応するように。
という通達もありましたが、
正直妊婦側からはかなり言いにくいものです。
ただでさえ一緒に働く会社の人たちには迷惑を掛けている…
と常々気負っているのに、それ以上は言えない…。
そう思う妊婦さんはとても多いと思います。
本当に命を守るためにというのであれば、
やはりある程度の強制力は必要だと感じます。
それが国主導でも、会社主導でも妊婦にとってはどっちでもいいことです。
5. 給付金について
妊娠後期に国民1人につき10万円の給付が決定しました。
でもね、ちょっとモヤっとしたんです。
簡単に線引きされて決まってしまったという事に。
分かるんですよ。どこかで線引きしないと歯止めが効かないことも。
でもね。。。
本当にね、このコロナ禍で妊婦さんって本当に小さな命を守るために
これまで以上に日々気をつけながら生活してるんですよ。
きっとそんな日々に疲弊してしまったり、不安になったり
そんな苦労も無事出産するまでは絶えないんです。
だからこそ、産まれた後でもこの期間に頑張った妊婦さんと赤ちゃんは
対象にしてもらえたら、なんて思うのです。
6. 出産について
出産後期になるにつれて感染者がどんどん増えていきました。
そして出産時の立ち会いや面会も規制が決まり
息子が生まれる2日前まで完全に立ち会い、面会は禁止となっていました。
でも息子が生まれる前日に
立ち会いは別室にて待機OK、面会は1日親族1名30分のみOKに。
と、規制緩和とはなったものの私がスピード出産すぎて
結局主人は間に合いませんでしたが…(笑)
面会は1日1名のみという制限はあるものの
面会できるかできないか、ここの違いはかなり大きかったです。
主人も結局出産時に間に合わなかったので
産まれたばかりの息子と初めて対面したのは、この面会時でした。
あとは洗濯物とかもあるので、面会があって本当に助かった(笑)
これまで立ち会い・面会は当たり前に上3人を出産したので
立ち会い・面会があるかないかという
当たり前の根底が大きく揺らいだことは
私たちが
これまで大きな安心安全の中出産できていたんだということを
改めて感じる出来事になりました。
<おわりに>
同じように
このコロナ禍に出産した、または出産を控えている方はたくさんいます。
やっぱりそんな同志のような妊婦さんたちがいることは
私自身『ひとりじゃない』と思うことが出来て本当に心強いと思いました。
そしてこの記事で
そんな妊婦さんたちの『ひとりじゃない』に寄り添えたらと思います。
まだまだ収束とは言えない情勢です。
引き続き小さな命を
ウイルスからしっかり守っていきたいと思います。