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小説『華霞』ー序章3 公園と妖しい文字ー
小説『華霞』序章の3話目です。
《これまでのお話と前置き》
始めのお話と前回のお話「序章2 海の幻霧」のリンクを貼っておきます。
まだ全体の4話目のため、すぐに追いつけると思います。
・始めのお話「開幕」
・前回のお話「序章2 海の幻霧」
《前回のおさらい》
森を抜け潮の香りに誘われ砂浜へと下りる。そこで少女と出会い、不思議な出来事が起こる。気になるが、学校に行くため街に向かう。
今回で序章が終わります。本編約1200字と少し長めです。
小説『華霞』 ー序章3 公園と妖しい文字ー 星宮幽鬼
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砂浜に下り少女と出会った。その少女は突然消えてしまったけれど、学校に行かないといけないため、気になるが今は考えないことにする。
階段を上がり、分かれ道へと戻ってきた。木の看板に従い、街の方へ曲がる。
公園が見えてきた。この街で一番好きな公園だ。ブランコや滑り台、砂場、トンネルの空いているドーム型の遊具などがある。隅には小さな手作りのような木の建物がある。近くの木には紐が巻いてあり紙垂が下がっている。
「祠がどうかしたの?」
祠を眺めていたら横から突然声をかけられ、ビクッとする。
キャンディを舐めている少女がいた。
「こんなのあったかな」
「最近作ったんだ」
黄色に赤いアクセントカラーが入っており、キャンディのヘアゴムでツインテールにした少女はさらっと言った。
「灯台代わりになるかもしれないでしょ?」
「灯台?」
目印ってことかな。
「そう、灯台。戻ってきてくれるかはわからないけど、もし迷っているのなら場所を教えてあげたいからさ」
「誰かいなくなったの?」
少女は遠い目で祠の奥を眺めている。
「この街にはさ、言い伝えがあるのは知ってる?」
首を振る。
「この街ではね、突然行方不明になることがあるんだって。急に目の前にいた人がいなくなってしまうの」
先程、海岸で起きた出来事を思い出す。目を離した一瞬で手を繋いでいたにも関わらず消えてしまった。
「だからね、こうして祠があれば戻ってこられるのかなって思ってさ。いつもお祈りしているの」
「……そうなんだ。戻ってこられるといいね」
「帰ってきてくれるって信じてるよ」
いつも暮らしている街だが、まだまだ知らないことがある。
チェック柄のワンピースを着た少女は新品のキャンディを祠にお供えし、手を合わせ祈り始めた。
同じように少しだけ手を合わせ、邪魔をしないように静かに公園から出る。
時計を見ると、始業時刻が迫っている。少し急いだ方がいいだろう。
学校が見えてきたところで同じ制服を着た女生徒が向かってくる。
「終業式に行かないの?」
女生徒は聞こえていないのか、見向きもしない。
「ここまで来たなら行こうよ。一学期の最終日なんだからさ」
呼び止めようとするが、歩みを緩めることなく進んでいく。
すれ違う時に女生徒のポケットから紙切れが落ちた。
「何か落ちたよ」
急いで紙を拾い上げるが、女生徒はもういない。
紫紺の前髪が右目を覆い隠し、くるくると巻いたミディアムヘアの女生徒で、妖しい不思議なオーラを纏っていた。
拾った紙を見ると『一緒に遊びましょう』と文字が書かれていた。
「あっ」
学校の予鈴が聞こえてきた。走らないと間に合わないくらいに時間が迫っている。
花畑にいた時にはかなり時間があったはずだが、結局始業時刻ギリギリになってしまった。
終業式やホームルームが終わり、放課後になってから数十分が経過していた。
ほとんどの生徒が帰っているが、私はまだ教室にいた。帰る支度はとうに終わっている。すぐに帰ることもできたが、そうはしなかった。
ーー床のタイルに『夜の学校にて、演奏会あり』と書かれていたのだ。
以上が小説『華霞』の「序章3 公園と妖しい文字」です。
お楽しみいただけましたか。
これで序章が終わりです。次回から第1章へと入っていきます。
いよいよ、物語の本題へと入っていきます!
「あなたも妖しい世界へと足を踏み入れてみませんか」
今までは無料公開していましたが、これからは有料となります。
1話につき100円です。買い切りマガジンは300円となります。
《次回予告》
「第1章 影のオーケストラ」 夜の学校へ(仮)
更新予定日:2月10日(月)
書いてみないと決められないため、仮にしておきます。
更新予定日は予定日のため、予告なく変更する場合があります。
変更する際はできるだけ事前にお知らせするようにします。
次の記事はこちら(↓)
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
星宮幽鬼でした♪
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