焼芋と繭盆とトトロのトンネル
築189年以上らしい古民家を息子と一緒にこの春、引き受けました。この場を人が集まる場所にする方向で進んでいます。が、3世代分の溜め込まれた家財を通いでの片づけは続行中。
先日、息子とその友人の大学生たちがトラックと運転手さんの助けを借り、大物を笛吹クリーンセンターに運び入れ、だいぶ物は減りました。廃棄物を覆っていたブルーシートもなくなり景観も少し良くなってきました。
紅葉も進んできて日も短くなり、なんとなーく気持ちが焦ったり、もの寂しくなったりもします。
この半年、ワインを楽しんだり、BQQしたり、花火したり、ファッション写真撮影したり、温泉いったり、と助っ人に来てくれた友人や息子たちと楽しむこともしてきたのですが、いまひとつ「心の余裕」というものがなく、いつもアセアセしてたような気がします。
でも物が減ってきたこと、なんとなく片づけのゴールが見えてきたことで。ちょびっと「楽しむことを楽しむ」余裕がでてきました。
その1は焼芋!近所の人から大量にもらった超重量級のさつまいも!野火禁止なのはわかっておりますが、庭で焼かずしてどうする?!季節の風物詩でしょう?!と焼きましたよ。大量に発掘された昭和の古新聞も無駄にせず、水に濡らして丁寧に巻いてあげて蒸し焼き機能を高めました。ちなみに大量にあったアルミホイルを放出しまくって、自分たちが使うホイルが残り少ないことに気がつき少々焦りました。出来上がりはいい感じです。美味しくないわけありません。しっとりトロトロです。
その2は繭盆!元お蚕場から発掘された物です。最初は蕎麦鉢かと思っていたのですが、調べたところお蚕の道具の一つでした。見つけた瞬間オーラを放っていた子です。ちゃんと残す物たちの一員になりました。それでも拭いてあげたりする余裕が今までなく、ようやっと拭いてあげることができました。灰かぶり姫でした。埃をはらってあげたらなんと美人ちゃん!庭に咲いていた菊を添えてあげましたところ、やっぱりいい感じです。家の入り口がたおやかになりました。
その3はトトロのトンネル!助っ人友人がチェーンソーに加えて「トリマー」をポチったので試したい!とのこと。彼はマンション暮らしなのになぜトリマーをポチるのかとてもナゾです。汗をかきかき門まわりの植栽を剪定をしてくれました。夕方、近所の植木屋さんにも褒められた彼の働きぶりの成果は「トトロのトンネル」。
あらー、楽しい!
こういった遊びを交える発想に及ばなかったことを後悔しました。もっとこんな風に遊び心を持って片づけしていたら楽しかっただろうなぁと終盤になって思う次第。
片づけももう一息。ゴミ捨て場に出せるゴミ袋の量より、生み出されるゴミ袋の量が多かった時期が過ぎ、今は生み出されるゴミ袋の量の方が少なくなりました。
夕方になるとストーブをつけるようになりました。朝4時には鳥の声がうるさかったのに鳥も朝寝坊になりました。朝、外に出ると息が白いです。
楽しむことを楽しめるような余裕をもって、紅葉が終わる頃に片づけ完了となるように。
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