隣の芝生はいつでも青い、比べていいのは身長ぐらい
暇さえあれば、ケータイをいじっている。
いつの間にか、指はスクロールをやめない。
何か目的があったわけでもなく、
ただ気が付けば、Instagramを眺めている。
私はJICA海外協力隊としてタイにいます。
世界中にいる隊員たちの様子がこの指ひとつで簡単に見れるなんて、すごい時代だなあ。
なんて、思いながら、今日も気が付けばインスタを見ているわけです。
世界に限らず、タイにも同期がいます。
同じ日にタイに来て、同じ日に任地に移動して、同じ日に活動が始まった、
正真正銘、同じ時期に生きている、同期です。
そんな同期たちの活動や、現地の人たちとの交流の様子は、とても眩しい。
自分の活動ができてないとか、プライベートが楽しくないとか、そんなことは全然ない。
他の同期に比べたら、求められる活動はあるし、きっとうまく行ってる方になるんだとも思う。(しんどいこと山ほどあるけど、この話は今日はしない!)
でも、インスタに溢れる写真は、すごく眩しい。たまに目を背けたくなるくらい、直視できないくらい、苦しくなる時があります。
そうやって自分の弱さに浸りたい時もある。
でも、それを続けているのは、しんどいのです。
もう28年も生きていれば、ぼちぼち気がついたことがあります。
タイに来て、より分かったこと。
隣の芝生は常に青い。
活動もプライベートもぜーんぶ!
でもその青さには理由があることに私は気がついているのである!
それは…
同じ位置から見てないからなのであーる!
ちょっと見る角度が違ったり、距離が違うだけで、その芝生は違った色に見えるのです。
そして、みんな隣の芝生の色が気になって、
うわ、あの人の方が青いじゃん!あの人はもっと緑じゃん!
なんて、思っているわけです。
だからね、
人と比べていいことなんて、ない。
あの人は私よりも言葉が喋れる…
あの人は私よりもいっぱい活動してる…
あの人は私よりもいろんな人と仲良くしている…
って思ってしまうあなた!
やめましょう!!!!
何も生まれません。
またいじけて、家でSNSをスクロールするだけなんですから。
あなたが羨んでいるあの人も、あなたのこと羨んでます。
お互いに羨ましいんです。
だから、この関係には、何の意味もありませーん!
いっぱい言葉喋れるなら、通訳してもらいましょうや!
いっぱい活動してるなら、自分はそんなに活動できてないのにこの国に居てラッキー✌️
と、思いましょうぞ。
世の中で人と比べていいのは、身長ぐらいです。
私、あの人より背が高くていけてる!
私、あの人より背が低くて可愛い!
って都合よく思いましょう。
このご時世、身長なんてまじどうでもいいので。
と、こんな偉そうに言うてますが、
私もすぐ人と比べがちです。
だから、これは自分への備忘録。自分への忠告として。
私は人よりも身長が高いことを誇りに、暮らそうと思います。
(背が高いだけで、何もないが)