バンコク最大のスラムで子どもたちの髪を切っています!【JICA海外協力隊】の活動ではないけど。
どうも!
JICA海外協力隊としてタイに派遣されております、星宗でっす!
私は美容師として派遣されているんですが、
JICAの活動とは別、完全個人、もはや趣味、として、
バンコク最大のスラム【クロントゥーイスラム】の子供達に向けて、フリーヘアカットをさせてもらっています!
お世話になっているのは、クロントゥーイの子供達の支援をされている、シーカーアジア財団さん。
代表の方が、ある美容室の周年記念イベントで知り合った雑貨屋さんのお知り合いだったのです〜
(世間は広いようで狭いなあ)
そんなこんなで、うまい具合にご縁があり、毎月1回、土日のどちらかで開催させていただいています!
初めてお邪魔した日は、子供たちの警戒心はMAX!
「何やこの日本人…」「髪切るやて?お前にできるんかいな…」
と、誰も寄ってこない。
「お前がいけよ」「いや、俺は切らへん、お前が切って見せろよ」
と、擦り付け合いが始まる次第。
でも、そんなことでは挫けません。
こんなことは慣れっこです。
日本でイベント出店した時も誰もこないし、
まずは様子伺いの時間があるのです。
笑顔を絶やさず、「切ろうよ〜」と言い続けます。
ここでポイントなのがスタッフさんを味方につけること。
慣れ親しんだスタッフさんが
「切りーな!今ボサボサやで!カッコよくなるで!」
と、後押しをお願いし、ちょっとでも「う、うん…」と前向きな意思が出てきたら
すぐさま捕獲!!!!
(生贄になってくれてありがとう!!悪くはしないからね!!!!)
と、カットスタート!
「短くせんとってや!!」「切り過ぎたらあかんで!!!」と、呪文のように呟く生
贄少年を横目に、切り進めていく私。
そして、仕上がったのが、、、
ジャーン!
うまいことセットしてたけど、恥ずかしくて崩されちゃいましたが、無事に切り終わりまして。
1人切ると子供たちの雰囲気が変わります。
「あれ、こいつちゃんと切れるやつかもしれん」
「生贄元気に帰ってきてるもんな」
「え、切ってもらっちゃう!?」
と、気がつけば満員御礼、それはもう売れっ子カリスマ美容師でした。
そして、毎月開催させてもらっているおかげで、
すでに4回目となる今は
「私が先や!」「いや私や!!」
と、たくさんの方にリピーターになっていただいております。
なかなか、1人でクロントゥーイに行くのは危ないと思います。
やっぱり事件とか起こってます。
でも、子供達はとても純粋で、カッコよく、可愛くなりたいんですよね〜
そんな子供達と関われることは嬉しいし、
何より美容師として求められていることは、とてもありがたい!
タイの貧困問題はとても深刻です。
そして、貧富の格差は世界で一番くらいらしいです。
バンコクはどんどん発展していて、
外国人も多くて、何でもあって、生活に困りません。
きっと私の地元より暮らしやすいです。
でもそんなバンコクに存在する、このスラム街と、
そこで生活する人たち、そして子供達。
このみんなを助けるとか、貧困問題を解決することはきっとできません。
でも、私が髪を切ることで、
ちょっとでも心が軽くなったり、
月に1回の楽しみになったり、
暇つぶしにでもなってくれたら最高です。
現状、私はめちゃくちゃリフレッシュになって、
美容師に戻ることができているので
ありがたい限りです!さいこー!
もし興味がある人は是非とも遊びにきてくださいませませ
写真撮ったり、賑やかしたり、ワイワイしてくれると楽しいです!